挨拶自選十句 内野義悠編

さて。挨拶文、いきなりとても苦労しているのである。というのも、おそらくほぼ同じタイミングで公開されるはずの祥聖さんの挨拶がすんごく良かったからだ。正直、これと一緒はキツいて…といったかんじ。祥聖さんだけではない。リブラ立ち上げメンバーは、ぼくが今さら言うまでもなくみんなすごいのだ。おうぎょさんも縉太さんも先生(たくみさん)も、それぞれ違うベクトルの個性を存分に発揮している。それなのにみんな謙虚で、人間ができてるよなぁとも思う。今回、そんな3人に声をかけてもらってとても光栄だ。なのにごめん。そんなぼくが多分いちばん調子乗りです。本当は。だからせめて、俳句もいちばん良いものを出すつもりで頑張る。その結果、±で1㍉でも+の方に針が振れれば。そんな感じでシンプルにリブラを楽しんでいきたいです。

▷自選十句
入眠の白さへ鶴の影ひらく
抜錨の濁りをとほく春の雪
雲あまた機窓をなづる涅槃かな
拭へないかげろふ櫂の重くなる
葉桜がざわめく喋り続けねば
遠雷や甘噛みの歯のやがて牙
折り合ひのつくまで霧へ浸す唇
耳抜きのあとの広さを鷹渡る
眉抜いて眉描いて狐火呼んで
霜の鶴世界半分づつ眠る

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