About the Story
本作〔終焉のパラベルム〕は、永元千尋 / LIBERTYWORKSによるオリジナルの小説作品です。
いわゆるハイファンタジー系の物語、剣と魔法の世界だと捉えていただいて差し支えありません。
ただし、厳密にはその真逆、SF的なポストアポカリプスに相当するのかもしれません。現代よりもはるか先、遠未来の物語として解釈することも可能ですし、作者自身もそう感じられる作品であるよう意識をしています。
とはいえ、ジャンル的なものはあまり気になさ
旧帝国期
Early era (and Fall of the old-empire)
――はるか昔。
その頃の人類は、今とは似て非なるもの、百の姿と千の名を持つ完全無欠の存在〔イデルニ〕であった。
イデルニは、森羅万象を解き明かす叡智と、それを具体的な力に変える高度な技術をもって、世界を覆い尽くすほどの一大文明を築き上げる。
しかし、イデルニは神にあらず、人であった。
ゆえに、自らの力に酔いしれ、溺れ、この世界の禁忌に触れてしまった。結果、聖霊の加護
CHARACTERS
“表”の部隊 / Main Squad・シオン
扶桑流剣術の遣い手。戦局を先読みする能力に長けていて、司令塔として実質的な部隊長役を担う。
エルフのように見えるが血筋は人間で、いわゆる“取り替え子”だという。幼い頃から相当な苦労をしたらしく、それ以上は過去の話をしたがらない。そもそも彼女がどこで剣術を学んだのか、どうやって戦術指揮を身につけたのかも。
・メレディナ
魔術と神術の両方を修めて賢者の資格を得た才女。
〔永き民(エルフの旧称)〕が担った氏族の使命に