ランチは、食べても、抜いても眠いかった!
「日中の眠さ」と戦っている人は、少なくないと思います。
現代人の多くが日々戦っているのは、もしかしたら、「仕事」ではなく「睡魔」なのかもしれません。
かく言う私も、日々、睡魔と戦って生きています ^^;
とくに、午後の運転中はヤバイです(笑い事ではない ^^;)
アフターヌーンディップ
健康な人でも、1日のうちで、午後の14時頃は、眠くなりやすい時間帯だということが分かっています。
つい、居眠りしそうになる、この昼下がりの魔の時間帯を
アフターヌーンディップ
といいます。
「アフターヌーンディップ」の主な要因は、
・睡眠圧の増加
・体内時計の問題
とされています。
睡眠圧
単純に睡眠時間が不足していれば、「睡眠負債」が積み重さなり、身体が
「たのむから、寝かせてくれよ〜」
と要求してくるのは当然です。
専門的には、これを
睡眠圧の増加
といいます。
朝から14時くらいまで起きていると、「睡眠圧」が高まって、眠くなるようです。
対策としては、日常的に、睡眠時間の確保や、良質な睡眠を心がけるしかありません。
体内時計
人には、「サーカディアンリズム」や「スーパーサーカディアンリズム」と呼ばれる「体内時計」があります。
「体内時計」によって眠くなるのは、人だけでなく、猿などの霊長類にも共通する現象です。
午後の14時ごろの時間帯に眠くなるのは、
ヒトが進化の過程で、昼寝をとっていたなごり
だと考えられます。
もしも、環境が許すなら、20分ほど「昼寝」できれば最高です。
実際にGoogleなどでは、「昼寝」を推奨していますので、「昼寝」は「悪いこと」ではなく、むしろ午後の仕事のパフォーマンスを高めてくれる、有効な手段です。
ただし、「30以上の昼寝」は、様々な面でマイナスになるようですので、やめたほうがいいでしょう。
ランチ
一般的には、
お昼ご飯を食べると、消化のために胃や腸に行く血流が増え、脳に行く血流が減るので眠くなる
といわれてきました。
しかし、現在では、
どんな状況であっても、脳への血流は、第一に確保される
ことがわかっています。
とはいえ、
食後の満腹感によって、意欲の低下や倦怠感(けだるさ)がもたらされる
ことも事実です。
しかし、
「けだるさ」と「眠気」は、似ていますが、厳密には同じではありません。
まとめ
それでは、「ランチ」と「睡魔」について、まとめます。
おそらく、ランチを食べた後の「けだるさ」と「アフターヌーンディップ」は、時間的に重なることが多いので、午後の14時前後は、余計に眠くなるのでしょう。
そして、多くの人は、「アフターヌーンディップ」なんてことは知らないので、「睡魔」の犯人は「ランチ」だと思っていしまいます。
しかし、
昼下がりに眠くなるのは、「ランチ」を食べたかどうかではなく、「アフタヌーンディップ」と呼ばれる生理機能によるものだった
つまり、
ランチは、「食べても」、「食べなくても」眠くなる
ということです。
ただし、だからといって、
ヘビーなランチを摂ってしまうと、その後の時間は、ほぼ使いものになりません。
ランチは、摂るとしても、軽食とコーヒーくらいに留めておいたほうが、身のためです。
また、
ランチは、抜いてしまっても問題ありません。
一方、
夕食を抜くと、覚醒物質「オレキシン」の分泌が促進され、覚醒して眠れなくなる可能性が高くなります。
また、自律神経も乱れてしいます。
さらに、「オレキシン」が分泌されることで、食欲が増大するそうです。
ということで、夕食抜きのダイエットは、やめたほうが良さそうです。
「夕食抜き」は、睡眠と健康にとって「百害あって一利なし」
といわれます。
なので、抜くなら、夕食ではなく、ランチにしたほうが賢明です。
無理してランチを食べてダルくなるよりも、コーヒーやチョコレートなどで、午後を乗り切って、さっさと仕事を片付けてから、ゆっくり夕食を楽しむ生活を目指したいですね。
■ 参考文献