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第5回。たかが犬だって?映画「ジョン・ウィック」で怒りに火が付く。

最近、人が次々に殺されるようなアクション映画がどうも苦手になってきました。
映画だけでなくマンガやゲームなども。
だから、面白いと評判なのは知っていましたが
悪い奴らとはいえメチャメチャ人が死ぬらしいこの映画
ずっと観るのを躊躇していました。

実は鑑賞したのはお正月休み。
契約している動画配信サイトで新着無料で上がってきた「ジョン・ウィック」
イヤだなと思ったらすぐ止めよう、と思いながら視聴開始。

名うての殺し屋が次々に悪者を始末する話、と思いきや
序章は非常にセンチメンタル。
しかしそこから徐々に・・・

さて、ここからは映画のあらすじ
そして、このような映画は苦手ではあるけれど
これはどうしても最後まで観ずにはいられなかった理由などについて
以下語ってみようと思います。
いつもの如くネタバレ含みますので
ノーデータで鑑賞したい方は、ここまでか目次よりまとめにジャンプして下さいね。

あらすじ

裏社会ではかなりの凄腕として知られていた殺し屋のジョン・ウィック。
しかし彼はとある女性を愛したことで裏稼業から一切足を洗って結婚し、平凡で幸せな暮らしを始めます。

が、その最愛の女性は病に侵され、亡くなってしまいます。
失意のどん底にいたジョン。生きる意欲を無くした彼のもとに、ある日プレゼントが届きます。

それは子犬でした。
独りぼっちになってしまう夫を案じた妻が亡くなる前に手配していた最後の贈り物でした。

小さなあどけない命。
生きる意欲を無くしていたジョンに再び差し込んだ暖かく優しい光。

妻の愛が詰まった最高の贈り物と共にもう一度生きる意欲を持ち始めたジョン。
しかし、彼の幸せはまたも打ち砕かれます。

ジョンの車を気に入った地元を牛耳るマフィアの息子ヨセフのグループが
ある夜ジョンの自宅に侵入し、車を盗もうとします。
そして強盗グループと格闘している最中、ジョンを助けようとした子犬が無残にも殺されてしまいます。

翌朝、子犬の亡骸を庭に埋め
復讐を誓い、足を洗ったはずの殺し屋へと戻るジョン。

ヨセフの父親はジョンのかつての雇い主、ヴィゴ。
当初はヨセフのグループの暗殺のみを考えていたジョンですが、ヨセフをかばうヴィゴも含め、やがてマフィア一族と敵対していきます。

壮絶な殺し合い。
ヨセフへの復讐が叶い、最後はヴィゴとの一騎打ち。
そして重傷を負ったジョンが最後に向かった先は・・・。

というのが大まかなあらすじです。
では次に、この映画で感じたこと
そして私に湧き上がったある感情について書いてみたいと思います。

思ったこと。感じたこと。

・キアヌ・リーヴスってカッコイイ。
マトリックス以来、ずっと見てなかったけど
やっぱりキアヌ・リーヴスってカッコイイなと思いました。
見た目が、というよりも雰囲気や身のこなしにそれを感じるかも。
人を殺すシーンはあまり直視出来ない私ですけど、キアヌの動きはついつい見とれてしまいました。
50代であの身のこなしは素晴らしいと思います。

・日本公開時のキャッチコピーが良い。
この映画、正義の味方が悪の組織を撲滅するために奮闘する、という類のアクション映画とは違います。
何せ、ジョンは元々殺し屋なのです。
そして相手は巨大マフィア。
どちらも人を殺すことに1ミリの罪悪感も感じていない。
だからこれでもかとやってくるバトルシーンは、息が苦しくなるほどの激しさと冷酷さに溢れています。
でも、その激しさと冷酷さがこの映画の美しさでもあるんだろうな、と
こうした映画が苦手な私でも感じました。

ちなみにこの映画、日本公開時につけられていたキャッチコピーが「見惚れる程の、復讐」だったそうです。
すごい納得。そう、苦手なはずなのに目が離せない。
名コピーだと思います。

・許せない一言。
見続けるべきか止めるべきか
視聴開始直後迷っていた私が最後まで絶対に見届ける、と決意したのは
序盤にある子犬への奴らの仕打ちがどうしても許せなかったから。
あんな可愛いコをまるでガラクタのように・・・
今思い出しても怒りで胸が震えます。
それはもちろんジョンも同じで、あのバトルの理由は「奪われた子犬の命に対する復讐」なのです。
見届けたい、そう思いました。

この記事のタイトルにもある「たかが犬だって?」は
マフィアのドン、ヴィゴに捕らわれたジョンが「たかが犬の為に復讐なんて」、と言われて返した言葉です。
ヴィゴのセリフを聞いた時、私も全く同じ言葉を呟いていました。
殺し合って何の意味がある、と思ってしまう私だけど
「たかが犬」、あの一言だけはジョンと同じくらい聞いた瞬間怒りの炎が燃え上がりました。
映画観ながら怒りを感じたのって初めてかも。
ある意味忘れられないセリフです。

・ラストシーンが良い。
ヴィゴとの一騎打ちに勝利したものの重傷を負ったジョン。
フラフラしながら辿り着いたのは、動物収容所?保健所?
野良犬を収容し、恐らくは安楽死させる場所です。

ジョンはそこにある動物用の医療道具で傷の治療を施します。
そして、治療が終わると目の前のゲージを壊して中の犬を外に出し
一緒に夜の街へと歩き出します。

失った命と繋がった命。
復讐を終えたジョンは今後抜け殻になってしまうのではないか、と思っていましたが
あのコがきっと、そばでジョンを支えてくれるんだろうな。
そしてきっと、それが「ジョン・ウィック2」に繋がっていくのでしょうね。
納得感、そして最後にまた生きる意味を見出した感もあって
とても良いラストだったと思います。

まとめ

冒頭に書いた通り、アクション映画が段々苦手になってきた私ですが
この映画はまぁ、キライではないかも。
多分、非情と愛情のバランスが好みなんだと思います。
そしてキアヌ・リーヴスのアクションが好きなのかも。

今、サクッと調べたら
ジョン・ウィックシリーズ、4まであるんですね。
しかも4は今年公開予定が2023年3月に延期されていて
5も制作予定らしいですね。

どうしよう
今年中に3まで観て、シリーズに追いつこうかな・・・
でも、そんな立て続けにこの激しい映画を観続けられるかな・・・。
ちょっと今、迷い中です。
シリーズ全部観てるよっていう方がいらっしゃいましたら
是非参考までに感想など教えてくださーい!

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