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【乳がん闘病記:84】いつまで怯えるのだろう。定期検診の予期せぬ出来事。

2024年9月4日。
3ヶ月おきの定期検診でした。

3ヶ月前に3年目検診で
通常の検査以外に全身CTも撮って
な~んにも異常なし、と言われたばかり。
(体重が増えていてやんわり叱られたけど)

その上体調もすこぶるいいし
何にも問題があるわけない、と100%の自信でクリニックを訪れました。

今回のマンモの担当の技師さんは
私、初めましてかな?
テキパキ、ハキハキ・・・とも取れるし
せっかち、早口、とも取れる方(笑)。

ああして、こうして、と
矢継ぎ早に(でも丁寧に)指示が飛んできて
いつもとちょっとやり方も違うのでこちらも戸惑っていたら
「大丈夫ですか?」
「気分悪くないですか?」

いえ、ハイ、大丈夫です。
(体は大丈夫なんだけど貴方のテンポについていけなくて)
何度繰り返したことか(笑)。

で、そんなマンモを無事に終え、今度はエコー。
エコーのあのピッ、カチャカチャって音でドキドキするの
私だけでしょうか。
今はあの音の正体を知っている。
あれはしこりっぽいものが映ったら、サイズを計測している音なんですよね。
だから、あの音がなるとドキッとしてしまう。

でも、だいたいいつもの場所でしか鳴らないし
(良性のしこりがある場所や手術痕の場所)
最近は「あ~そこね。毎回ピッってなるもんね」って安心して聞けるようにもなってきたけど

ん?
今日、ちょっとピッ、の数が多くない?
いつもサラッと終わる場所なのにそんなに念入りに?

少し心拍数が上がってエコー終了。

で、後は採血と診察のみ、のはずなんだけど
患者さん少ないのに、何故か全然呼ばれない

何?何か相談してる?
え?え?
心拍数が更に上がってきた時
マンモの技師さんから呼び出され

「すみません。もう1枚だけ写真撮らせて下さい。」

血の気が引きました。
これはもう、絶対何か良くないことが起こっているに違いない。

検査室に入ると
「すみません、さっきとちょっと違う角度でね、撮影させて下さいね。
板も小さくなるのですみませんね、さっきよりも痛いと思いますけど。」

いやいやもう・・・
そんな痛みとかよく分かんないくらい血の気が引いてますんで
とっととやっちゃって下さい。。。

その後やっと体重測って採血して
ようやく先生の診察室へ。

ド緊張でドアを開けると
先生、開口一番
「胸は全然問題ないね~。」

この時の私の崩れ落ちそうな安堵感
ご想像頂けますでしょうか(TOT)

「マンモ撮り直しなんて初めてだったので、絶対何か見つかったと思いました~っ!!」
気が抜けて思わずウルっと来そうになるのを堪えてそう言うと

「あぁ、最初のマンモでね、ホラ、ココ見て。ここに以前にはない小さな丸い影が映ってるでしょう?
で、マンモの技師はこれは腫瘍なのでは?っていう所見だったけどボクはそう思えなくて、で、角度を変えて撮ってもらったの、それがコレ。」
と、違う画像を並べて

「こっちの画像にある影がこっちにはないでしょう?本当に腫瘍ならどんな角度で撮っても映るって消えることはないから。つまり1枚目は何かたまたま、乳腺が重なって丸く映っただけ。だから違う角度で撮ると消えたんだよね。」

そっかぁ・・・
この最初の画像のことがあったから、エコーも今日は念入りだったんだ・・・。

で、他の部位も左胸もリンパも異常なし!
今回も花丸♪と言いたいところなのですが・・・

「ところで子宮検診、行ってる?」
突然聞かれてまたまた戸惑う私。

「え?最近ってことですか?いえ、昨年以来行ってないです。」

昨年、2年目の全身検診でCT撮った別病院より、子宮に影っぽいものが見えるから検査した方が良いのでは?と先生に連絡があって
僕はコレ、影じゃないと思うけど、そういう意見の先生もいるので
検査してもらった方が安心はできるかも、と言われて
ちょうど1年前くらいに子宮の検診を産婦人科で受けたのでした。
(その時の様子は乳がん闘病記:79にてレポートしています)

「その時病院で定期検診勧められたりしなかった?」
「いえ、全く。何も問題ない、しか言われませんでした。」
「そうかぁ・・・まぁね、恐らくタモキシフェンの影響とは思うけど、ちょっと腫れてるのは腫れてるんだよね。」

何ですと!?

「それは・・・また、6月のあの・・・」
「そうそう。CTの細かい結果を見てね。う~ん・・・ちょっと腫れてるかなって感じで、それ以外何ともないから何とも言えないんだけど。でも、子宮にガンが出来た時も腫れることあるから・・・。
でも去年検診受けた病院で今後も定期検診受けるよう勧められたりはしなかったんよね?」
「全然なかったです。異常なし、何か気になることがあればいつでもまた来てください、って感じで終わったと思います。」
「そっか・・・。まぁ、そうだよね、恐らくは大丈夫とは思うけど・・・。」

あぁこれ、昨年と同じパターン。
先生はちゃんと調べないと気が済まない人だし。

「ほぼ大丈夫、でも調べた方が確実だし安心できるってことですよね?
分かりました、今年も検診行きます。」

そう言うと先生も心なしかホッとしたような表情でうなずいて
「急ぐ必要はないと思う。時間がある時にでも。」

「今回、紹介状は必要ないんですか?」
「うん、今回は定期検診だから。もしこの検診で何か見つかったら詳しい検査が必要になるし、その時は紹介状も書きます。」

そんなものなのね。
それにしても子宮が腫れるって・・・

「あの、子宮が腫れるって痛みとか圧迫感とか、そういうの出ないんですか?
私今のところ一切そんなの感じたことないんですけど。」と言うと
にこやかになった先生の表情がスッと真顔になって

「そんな症状が出ていたらだいぶヤバい。」

そ・・・そうなんだ・・・・・。

で、次の検診の予約を入れて
子宮検診行ったら診断内容教えて下さいね、と言われ
最後はいつもの如く笑顔で診察室を出ました。

診察室を出た後思った
せんせ~い!!
私、体重、元に戻したんですよぉ~っ!!
あのね、50代半ばの女性が1キロでも体重を減らすって
どんなに大変なことか分かります~!?
どうか・・・どうか褒めてつかさいよぉ~っ!!!

っていう話をする気満々だったのに
とてもそれどころではなかったなって。

まぁとにかく、血の気の引く時間からホッとしたかと思いきや
新たな懸念も出てきて
ホントにもう・・・

いつまでこうして再発・転移に怯え続けるのだろう。

って言ったって始まらない。
っていうか、この年になればガンだけではないですもんね。
他の病気、ケガ、色んなリスクとの闘いが始まる人生後半編
大切なのはこっちが勝てる雑魚キャラのうちに病気なんかは見つけて退治すること。

だから、前回でだいぶ恐怖心を養ってしまったけど
今年も子宮検診、行ってきます。
その結果についてはまた、次回闘病記でお伝えしますね~。

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