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1-2 言葉の奥にある心を観る
心で見なくちゃ
物事は良くみえないってことさ
かんじんなことは、
目に見えないんだよ。
by星の王子さま
本当にそう思う。
知ったつもりにならない。
無知の知。
知らないことを知っている。
どんなに親しい間でも、
知らないことがある。
相手の表面の言葉だけを見て、
心の奥底を観ていない時、
その人の本当の思いを理解することはできない。
数年前、私の母親が、
父の母親の介護をしていた時、
認知症の母の毎日のお世話が大変だと私に話しかけたことがあった。
私は、自分の持っている知識を総動員して、
母親に認知症について、説明をした。
説明をした私は、良いことをしたつもりになっていた。
しかし、妻が、
「お母さんは、ただ、介護が大変だと聞いて欲しかっただけじゃなかったの?」
と、私に声をかけた時に、
「しまった~。」
「なんでこんな簡単なことに気がつかなったんだ…。」
と、気づかされた。
相手の表面の言葉だけを見て、
心の奥底を観ていない時、
その人の本当の思いを理解することはできない。
本当にその通りなんですよ。
私は、母親の気持ちを全く理解していなかったのです。
表面的な言葉に反応して説明すると言うのは、
実に愚かなことなんです。
言葉の奥にある心を観ること、
感じ取ることができる自分であるか。
そうありたいと思いつつも、
私の母親は、今年、病気で他界してしまった。
言葉の奥にある心を観るという言葉を内省するたびに、
このエピソードを思い出す。
もっと話をたくさん聞いておけばよかった。
話を聞くと言うのは、
相手の存在を肯定すること。
話すことよりも聞くことの方が素晴らしい。
まず、聞かせてもらう。
話すのは、最後でいい。
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