80歳の時に健康であるかどうかは50代の時の人間関係で決まる
たしかに…。
人間関係の質と健康って密接な関係がある。
人が健康で幸せな人生を送るためには何が重要なのか。
未来の幸福な自分のために投資するとしたら、
一体何に時間を割くのか。
人間関係についての3つの教訓というものがあります。
1つ目は「社会的なつながりは我々にとって重要で、孤独は人を殺す」ということ。
家族や友人など人とのつながりが多い人は、つながりが少ない人よりも幸福を感じやすく、健康的で長生きする。
そして「孤独は人にとって毒である」というこ。自分の意志に反して孤独である人は幸福を感じにくく、健康面においても比較的早い中年期から問題を抱え、脳機能も低下しやすく短命である可能性が高くなります。
2つ目の教訓は「友人の数や関係の有無でなく、関係の『質』が大切」ということ。
結婚したとしても喧嘩ばかりだと人は健康を損ないます。争いの多い結婚生活は、場合によっては離婚よりも深刻な健康被害を与えることも。しかし、一方で、よい人間関係は人の健康を守ってくれることも分かっています。
人にとって最も重要なのは50代の時の人間関係で、この時の人間関係に満足している人は80代になった時に健康であるとのこと。
また、よい関係を築けている男女のパートナーは、肉体に痛みを感じる80代であっても幸せを感じますが、一方で幸せな関係を築けなかった人は、より肉体的な痛みを感じやすいとのこと。
3つ目の教訓は、「よい関係は人の体を守るだけではなく、脳をも守ってくれる」ということ。
親密な関係を持っている人、信頼する人がいる人は、80代になっても記憶力を持つことができますが、信頼する人がいない人は記憶力の低下が早期に起こります。もちろん、人間関係は「常に良好」というわけにはいかず、喧嘩することの多い80代もいます。しかし、相手を信頼していれば、喧嘩をしていても記憶力が落ちることはないそうです。
トム・ソーヤーの冒険の作者であるマーク・トウェインは「人生は短く、他人と言い争い、謝罪し、胸にわだかまりを抱え、最後の審判を待つような時間はない。人生にあるのは人を愛する時間だけだ。たった一瞬の人生は、そのためだけにある」という言葉を残しています。
家族など、人は関係が近くなりすぎると問題を抱えがちですが、50代、あるいは80代の時にどのような人間関係を持っていたいか、今一度考える必要がありそうです。
そして、『信頼』について、今一度考えたい。