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人としておかしくないですか?
自分らしく生きたい。
自分の幸せを探し求めたい…。
そのような方と対話をさせていただくことが多いです。
そのような中、仕事場の人間関係で苦しんでいる方が、
「てつさん、あの先輩の行動、おかしくないですか?」
「普通じゃないですよね!」
「人としておかしいくないですか?」
と、ご相談を受けることがあります。
確かにその先輩の行動は、身勝手であり、
まわりの人に迷惑をかけているものでした。
「困った先輩ですね。私も普通じゃないと感じますし、人としてもおかしいと感じます。そして、その先輩は、いつも同じことを繰り返しているようですが、一体、あなたは、その先輩の何がおかしいと感じているのでしょう…?」
「えっ!?」とした顔で、相手は、私を見ています。
「だいたい、身勝手過ぎませんか、いつも後輩ばかりに迷惑をかけるんですよ…」など、いろんなことを話した後に、
「そもそも人を尊重しない態度が気に入らない…」という言葉が出たときに、
「あなたは、尊重されたいんですね…」と、
私が相手に投げかけると、
さらに目を大きくして、
「はっ!?」とした顔になりました。
その人は、先輩が自分のことを尊重しない態度が気に入らなかったのです。
しかし、その思いを言語化できずに、
「人として」という言葉のくくりで、
先輩の人間性を相対化して、
道徳心という角度から、
「人として」という言葉で一般化していたのです。
一般化した言葉というのは、
抽象的で、
自分の心に届かない。
だから、
自分の心がザワザワする。
ザワザワするから、
人間関係がうまくいかない。
心がザワザワする時こそ、
自分が何か抽象的に問題を捉えていないか考えてみる。
そして、今回のように、
「先輩が自分のことを尊重しない態度が気に入らない。」とわかると、
問題の半分は解決していることになる。
私たちは原因が明確なことに対しては、
怖れを抱かず、
立ち向かえるのです。
何か言葉にできないけど、
心がザワザワするときは、
抽象的なことを
納得するまで具体化すること…。
そのために、否定も肯定もされない、
安全で安心な場で、
自分の思いをどんどん話して、
自分の思いを言葉にしていく。
私たちは、
自分で話した言葉を自分で聞くことによって、
自分の本当の思いを理解することができる。
対話って、そのような場でもある。
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