憶えてくださっていて、ありがとうございます…
先日、中学生の頃の恩師が亡くなり、
通夜に参列しました。
駐車場には、車が溢れ、
通夜の会場に収まりきれず、臨時の席が設けられていました。
受付で記帳をしている時に、
いきなり、
「てつ」と、
呼ばれ、
顔を上げると、
当時、技術・家庭の科目を担当していた先生がそこにいた…。
そして、私の名前だけでなく、
弟の名前まで…。
私は男ばかりの3人の長男なのですが、
私の名前を筆頭に3人の名前を口にするのです。
40年以上前のこと、
しかも担任の先生でもなかった、
さらに、
3人の名前を呼んでいただいた。
わずか、数秒の時間の中で、
言葉にできない想いが頭の中を駆け巡った。
そして、ふいに、
「先生、憶えてくださっていて、ありがとうございます…。」と、
感謝の言葉が…。
自分の存在を記憶していて、なおかつ名前を呼んでいただいた…。
私たちは、他者との関係があるからこそ、
自分という存在を知るのだと、あらためて認識した。
私の3男は、5年前に心筋梗塞で亡くなった旨を先生に伝えると、
先生は、驚愕していた。
亡くなった恩師は、体育の教師で、
バレーボール部の顧問・監督をしていました。
思い起こせば、かなり厳しく指導していただきました。
そのおかげで今の私がある…。
恩師は、バレーボールの審判のユニフォームを身に纏い棺の中にいました。
私は、この先、何を身に纏うのか…。
大それたことはできないが、
笑顔で心穏やかに生きる、
あり方で命を輝かせて生きる。
これしか、できない。
しかし、これでいい。
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人生で最も大切なこと、それは 笑顔で心穏やかに生きること。これだけで、私たちは、人として価値がある。これだけで、私たちは、まわりの人に貢献でき、まわりの人を幸せにできる。