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惜しみなく分け与え、遠慮なく受け入れる

誰にも迷惑をかけず、
一人でなんでもこなす。

私は、25年以上前、
このような信念で仕事をこなしていた。

本当に頑張っていた。
それなりに成果もおさめた。

しかし、心が安らぐことはなかった。

今、思い出せば、いつも誰かを責めていた。

誰にも迷惑をかけず、
一人でなんでもこなす。

25年も経ってわかった、
この信念を持っている限り、
幸せになれない。

仕事ができる、
切れ者になっても幸せになれない。

まわりからの、
協力や援助、
支援が得られないのだ。

最近思うのは、
自分に無理なくできることは、
惜しみなく分け与えること。

そして、自分にできないことは、
胸を張って、
援助や支援を遠慮なく受け入れる。

完璧な人間なんていない。

補い合って生きていくのだ。

私たちは、生まれてから6,000回くらいオムツを替えてもらうそうだ。

この時点で、

『誰にも迷惑をかけず、一人でなんでもこなす。』

なんてことは成立しないのだ。

むしろ、私たちの人生は、

『誰にも迷惑をかけず、一人でなんでもこなす。』

ことができないように仕組まれているのだろう。

7年前、誤嚥性肺炎で入院した義理の父のお見舞いに行った。

その時、手を握られ「迷惑をかけて申し訳ない。」と言われた。

この瞬間、

『誰にも迷惑をかけず、一人でなんでもこなす。』

この信念は、無理だ、もう必要ないと確信した。

『完璧な人間なんていない、
補い合って生きていくのだ。』

『自分にできないことは、胸を張って、
援助や支援を遠慮なく受け入れるのだ。』

と思った。

そして、走馬灯のように自分の人生を振り返った。

人生は、順送り。

自分にできることは、惜しみなく分け与え、
できないことは、遠慮なく受け入れる。

『誰にも迷惑をかけず、一人でなんでもこなす。』

この信念はもう必要ない。

そして、改めて心に誓う。

『惜しみなく分け与え、遠慮なく受け入れる。』

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あり方探求ライフコーチ”てつ”
人生で最も大切なこと、それは 笑顔で心穏やかに生きること。これだけで、私たちは、人として価値がある。これだけで、私たちは、まわりの人に貢献でき、まわりの人を幸せにできる。