旅したい!
YouTubeで、抜群に面白いと思ったコンテンツをご紹介!30代で全ての国、40代で月、死ぬまでに火星に行く YouTuber と豪語するしげさんという人物でした。偶然にスコットランドのエジンバラ編に出会い、ハマってしまいました。その第1話を検索したところ、下記の「羽田→ロンドン JAL#1」に遭遇しました。
しかし実際に観てみると、これが一人旅のプロローグではなくて特別編であることが判明。何と120万円ほど出して、世界一周航空券を購入。有効期間が限定されているようで、大急ぎで羽田→ロンドン→ドバイ→ロンドン→ニューヨーク→羽田を全部ファーストクラスで旅するコンセプト。どうして、この金額でできるのか。海外は成田空港、ロンドンまでファーストクラスで片道100万超というクラシカルな脳細胞には理解不能でした。数話構成です。どうぞ、ご覧あれ!
以前も同じことを言いましたが、私は海外で3つの「ない」を実行しました。これぞ貧乏海外旅行の極意だと、勝手に決めています。
1 観光しない。街に心身を馴染ませる。
2 写真を撮らない。思い出は記憶で十分。
3 お土産を買わない。土産話のみ。
更に、パスポートと財布はコートのポッケに入れて、帰国のゲートを手ぶらで通過する。必ず引き留められ、別室で取り調べあり。ボストンバッグには、捨てる寸前のパンツとシャツぐらい。後は、現地に合わせた豆単だけ。行くのは閑散期の2月頃なので、1週間ぐらいだと替えの服はなくても良く、困ったら現地の格安店で買えばいいのです。バッグも、現地ホテルでポイしてもらいます。ポッケだらけのマウンテン・パーカーだけが必須アイテムです。
それをモットーにしている私は、ファーストクラス世界一周をどう思うでしょうか?ポリシーなど容易く撤回。同じことができるかどうか調べ始めました。どうやら、「マイル」がキーワードで、たくさん利用した人の特典のである無縁のプランだとわかりました。
実現可能なら、羽田→ローマ→ロサンゼルス→羽田で、到着地で2泊するだけにします。とにかく、飛行機も宿もレストランもファーストクラス。飛行機に乗って、街を徘徊して一流ミュージカルかコンサートに行くだけ。
なお、主たる食事は機内かラウンジで済ませます。これが、60代夫婦の新婚旅行にできれば、もう言うことなしです。これで200万なら、何とかします。
食の本能たるヨダレが出てしまう映像は、ファーストクラスのおもてなしです。待合室ではなく、専用ラウンジから食欲は刺激されます。ここで飲み食いを尽くしたら負けです。機内食の贅を尽くしたメニューには、観ているだけで夢のようでした。
ファーストクラスのウェルカム・ドリンクのシャンパンは、超極上品が1フライトに1本だけ。そこから和食、洋食共に贅を尽くした品々が提供されます。日本酒に、『十四代』が出されるくらいですから、そのレベルの程がわかります。以上、旅行記特別バージョンでした。
「旅してる?」が定番セリフのコンテンツ。半年に渡るヨーロッパ編のゴールは、上の写真に示した大航海時代の英雄バスコ・ダ・ガマを記念して建てられたベレンの塔がある、ポルトガルのリスボンでした。ユーラシア大陸西の果てに位置します。
彼唯一の誓いは、日本の食い物・飲み物に絶対手を出さないこと。これには大いに賛成します。かつて成田空港で見たのは、帰国後に空港内の蕎麦屋に走る日本人の行列でした。ローマの貧乏旅から帰ってきた私とポン友は、我慢して成田エクスプレスに乗車。行き先は浅草の場外馬券売り場でした。ここでは、真っ昼間から飲み屋街が全開状態。日本人で良かった大会で盛り上がりました。
海外旅行は、非日常を味わう場。加えて、母国のすばらしさを再認識する機会でもあります。母国に帰省する感覚だという表現は、あまりにも弱すぎると思います。経験してみないとわかりません。さあ、「出汁」という日本語の通じない場所に旅しよう!
行く先々で散々飲み食いをして、旅行動画を編集してネット公開。ため息が出るほど羨ましくて、初めて観た時には、眠れませんでした。スマホやクレカで何でも決裁できて、トラベラーズ・チェックをシャツ内にぶら下げていた頃とは、大違い。しげさんは誓いを守り抜き、帰国後に居酒屋で至福体験をします。思わず身を乗り出して、共感しまくりました。彼が日本のビールを飲み干して、最初に味わったのは何でしょうか?答えは見てのお楽しみと意地悪しましょう。ごく日常的な一品です。
しかし、半年ウロウロして、使った金は合計500万円程度。単純計算で180日ですから1日3万円足らず。そんなもんだと言われたら返す言葉なし。33歳という年齢で独身だとすれば、不可能ではありませんね。クレカには、それ相当の預金があってのこと。大したもんです。しかし、それを贅沢だと言う資格は私にありません。贅沢経験者ですから。
彼と同じような年齢の頃、内地留学で教職大学院生になり、秋休みに格安自己負担金で「海外特別研究」に参加。ヒースロー空港発の英国航空が、ダブルブッキングにて、私は急遽ビジネスクラスの乗客に。それが、最初で最後の経験。身長180cmジャストの私は、エコノミーは地獄でビジネスは天国でした。座席に余裕あるだけではなく、リクライニング角度も大きく、オットマンまで出てくるのでした。機内食は、そんなに豪華ではないものの、出来たてにお酒飲み放題でした。
そして極めつけは、座席横のCAさんのイラスト付きボタンでした。これを押すとどうなるのか。次の会話が始まります。ボタンを押すとCAさん登場。微笑みたっぷりの美人さん。
「May I help you ?」
「Scotch whiskey please. 」
お盆の上には、5本ほどのミニボトルが乗って来ました。以下、日本語で。
「どれになさいますか?」
「じゃあ、マッカランを」
「お水やソーダなどは、いかがですか?」
「ロックで飲みます」
「おつまみは、いかがですか?」
「ミックスナッツを」
「かしこまりました」
夢心地で飲み干した頃、CAさん再登場。
「他の銘柄をお持ちしましょうか?」
「じゃあ……」
深夜にも関わらず、隣の人はサンドイッチをつまんでいました。アメニティ・グッズも英国航空のマーク入りで、ポーチも高級品でした。至福体験は今でも鮮明に覚えています。いつの日かと思いつつ、あれから30年以上の年月が過ぎ去っていきました。
さて閑話休題。しげさんは、ヨーロッパの後南米、北米と旅していきます。毎回大酒飲みに至ります。同じ年の頃、私は彼の2倍の飲酒をしていました。彼の目的は、各地での大酒飲みに観光という順番のようです。誰にも頼らず、自力で動き回っての国巡り。その達成感は私の想像を超越しています。これが、YouTuberとして彼が生きる道。私は、5人家族で生きる道を選びました。羨ましいですが、後悔の念はありません。
しかし、お楽しみはこれからだと思っています。私の得意技は、ブロークン・イングリッシュやブロークン・イタリアンです。世界中、どこに行っても人間社会です。ボディ・ランゲージは、どこでも通じるはずです。どこに行っても人間の心があります。大丈夫なのです。
現在、戦争をしている国は別として、日本人にとって最も治安の悪い場所は、首都東京だと思います。平気で人を騙して金をぶん取る人がウヨウヨしています。
働き方改革なんて言いますが、バカンスのない国は、所詮二流国だと思います。大きな旅は若いうちにしておくべきだと思います。現在、中国は春節で、民族大移動が起きています。一斉に休む風潮を何とかなくせないものかと思います。今、日本人社会で最も大事にされるべき人たちは、老人ではないと暴言を吐きます。
これから世を支える人たちこそ、海外体験が必要です。逆年功序列制度ができないものかと考えるこの頃です。例えば、旅費ローンの金利ゼロとか。私自身、外国を体験したことで、少しだけ人生観が変わりました。できれば、30歳未満で経験すべきことだと思います。
ただし、何か勉強をしに行くのではありませんよ。遊びに行くんです。思う存分楽しみに行くんです。この公約は、私が日本国大統領になったら、必ず実現します。以上、架空の話をまじめにしたつもりです。
「旅してる?」
可愛い子には旅をさせましょうよ!
注)世界一周航空券は、実存していました。下記参照してみてください。急に現実的になりました。行っちゃおうかな?自分の残り時間を考えています。どなたか、ご指南いただきたいのですが。以下に示しましたJALのURLをご覧ください。
https://www.jal.co.jp/jp/ja/oneworld/fare.html