yonaka monaka

独り言。

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壮麗と孤高の国

#どこでも住めるとしたら  私はアイスランドに住みたい。  アイスランドへの憧れが始まったのは祖母が見せてくれた葉書。日本にはない大きな崖が両端に見え、その間には急流がある。川のそばには苔が美味しぎり、普段目にするものよりも濃い緑をしていた。触れれば壊れてしまいそうな冬の朝の空気が、そこには広がっていた。幼い頃の私はそれに心揺さぶられ、いつかアイスランドに行ってこの美しい風景の中に飛び込んでみたいと夢見ていた。  そんな思い出を記憶の彼方から引き摺り出したのは、「北北西に雲

    • システムの外へ

       高校卒業を目前にし、大学進学という社会の常識という名のレールの上を走っている私はその道を甘んじて進んでいる。下手に横道、脇道に逸れる勇気もなく、仕方がないから流れに身を任せていることに対して、恥ずかしさと自身に憤慨を覚える。  この本、角幡唯介の描く「極夜行」を通して、これまで言語化せずにぼんやりと胸の内に溜まった焦燥感の沈殿物が正体を輪郭を持って現れてきた。 ちなみにこの作品はノンフィクションである。私は『現実は小説より奇なり』という言葉を実感したのはこの作品が初めてであ

      • なにも考えない

        民主主義国家においては、ぼくたちには政治家を選ぶ権利が与えられているからこそ、責任も負わされている。(『哲学はこんなふうに』政治から) そんな事は誰でも知ってるよ!と怒られそうですが、これが教育にも言えるとふと感じました。 日本の教育はみんなに平等に与えられている利点があるから、ここでは「教育社会主義」と呼びます。 そして、欧米の教育は自身の得意分野を伸ばす環境が与えられている利点から、「教育資本主義」と呼びます。 まず、日本の教育について見ていきましょう!日本は戦後か

        • ここは今から倫理です。3巻

          はじめまして。アカウントは昔からあったんですけど、なかなか書けずに見る専でした笑笑  さて今回は何をアウトプットしようかと言うと、最近僕がハマっている「ここは今から倫理です。」という漫画について色々深掘りしていければいいなー、って思ってます。 まずこの漫画を知らない人に簡単に説明すると、高校の倫理学教師が生徒たちに語りかけ、寄り添いながら、生き方を問っていく物語です。 3巻から買ったのですが、もともとはピッコ◯という某漫画アプリで無料をコツコツ読んでたんですけど、遂に有