【何かを好きになれるなら、誰でも簡単にデザイナーになれる話。】
数ある記事の中から目を留めて頂き、ありがとうございます。
恋愛コラムニストの(嘘です)、Liall.のshibutyaです。
まずはじめに前回の記事を読んで頂きました方、ありがとうございます。
ほんの少しだけ私のことをお分かり頂けましたでしょうか?
早速ではありますがタイトルをご覧になって、「ちょっと何を言っているのかわからない」、と思われている方が大勢いらっしゃるかと思います。今回は「誰でも簡単にデザイナーになれる」リアルな話を自身の体験談を交えてお届けします。迷いでいっぱいの、あなたの背中を押すことができると幸いです。
唐突に聞きます、誰かを好きになったことはありますか?
読むページ間違えちゃったかな…と思った方、安心して下さい。このページであっています。
不信感を抱いてリロードして頂いても何も変わりません。(私が編集している場合を除く)
おそらくほとんどの方が経験があるかと思います。「いや、ないんですけど。」という方は、すみませんが「経験あり」の想定で読み進めて頂けると嬉しいです。
何を言っているのかわからないかもしれませんが、本当にこれだけでデザイナーになれます。その根拠として私がデザイナーになる前、社会人1年目のエピソードを例に出して、お話を進めたいと思います。
大嫌いだったイラレ。
そもそも私はパソコンを触る事自体もそれほど好きではなく、「機械」というものに対して凄まじく抵抗がありました。大学の頃もデザイン学部でもなく、イラレ等のソフトに沢山触れる機会がない、そのような状態のまま新卒入社でデザイナーになりました。
まず初めに抵抗を感じたのが、「Illustrator」の操作です。
「パスが自分の思うように引けない」
「アンカーポイントが増えすぎてしまう」
「パスファインダーの使い方がいまいちわからない」
正直今でも思う時はありますが、初めの頃はこれらの点で本当に悩みました。
一つ一つ調べながら進めると何とかできるけれど、いまいち「好きになれない」。
それでも仕事で必須だったので(ピクトサインをメインで扱っていたため、避けて通ることはできませんでした)、拒否反応を起こしつつも仕事をこなしていました。「もともとものづくりが好きでこの仕事を始めたはずなのに、デザインが嫌いになりつつある」という感情も沸々と芽生え始めました。
そうした悶々とした日々が続く中(1週間経過)、ある日先輩から
「操作することがそんなに嫌なのなら、眺めるだけでいいじゃん。」
「いや、先輩、眺めてるだけだと流石に仕事が…」
と言いつつ、ひとまず「今日は過去に作ったデータを眺めとけ」との事だったので、お昼からの仕事はひたすら眺めて、時々クリックして図形の長さを見たり、色を確認したり、余白を見たり、だけを繰り返しました。本当にそれ以外は何もしませんでした。
そして次の日、普通に出社して「よしやるか〜」という感じで仕事を始めてみたのですが、昨日までのような抵抗感が少し薄れている事に気付きました。パスをいじる事があれほど嫌だったのに、今は「昨日の余白はこれぐらいだったし、ここまで引っ張ったら良い感じにできるかな」と少しずつ考え方に変化が表れました。
もちろん、その当時はまだツールの使い方はぎこちなかったですし、効率が良いとは決して言えませんでしたが、少なくとも「デザインって面白いじゃん」という気持ちが戻ってきました。
それからというもの、時間があれば何かしらのデザインを見たり、人とコミュニケーションをしている際もその人の服装や髪色・目の色・風景を見ていたり(なお、話はほとんど聞いていない模様)、どこかに出かけた時も看板の文字サイズや余白をついつい見てしまったり。少しずつ「デザインの事しか考えられない!」体へと変わっていきました。そう、これが「誰かを好きになる瞬間」、いわゆる「恋」です。
人間、好きなものができるとどうなるのか。
「その人(物)の事を全部知りたい!」
…となるのではないでしょうか。少なくとも私はそういう派です。
そこからというもの、私は看板だけでなく、販促物デザインやゲームデザイン、水彩画やイラスト作成、動画編集など幅広く興味を持ち、転職経験を重ねながら知識の幅を広げていきました。
元からものづくりは好きでしたが、「より深く知る」きっかけに繋がりました。
とことん知るために、時間もお金も感情も全てそこに注ぎました。いわゆる「貢ぐ君」です。
もちろん、まだまだ専門性に長けているわけではなく勉強中の身ではありますが、少なくともデザイナーとして様々な業務に携わることができたのは、この「とにかく好きだから知りたい!」という気持ちがあったからだと思います。
また、人を好きになるのと同じように「ずっと一緒にいると、嫌な部分が見えて過ぎてしまい耐えきれず別れる」ということもあるかと思います。私とイラレの場合、「嫌な部分が見えてきて」どころか「自ら嫌な部分を見にいっていた」ので初対面は最悪でした。しかし先輩の一言で「別の方向からその人(物)を見てみる」ということを学び、Illsutratorの良さに気付きました。いわゆる「ギャップ萌え」というものでしょうか。JKの言う「意外とめっちゃ面白いじゃーん!」みたいな感じです。ちょっと違う角度からみてみると、また違った「道」が見えてきます。
結局、その先輩は私が入社して1ヵ月後に退職してしまいましたが、あの時の言葉があったからこそ今もデザイナーとして継続することができているのだと思います。
「結局は、好きこそ物の上手なれ。アプローチは様々な方向から。」
お話してきたように、私はIllustratorに対する「勉強の仕方、取り組み方(アプローチ)」を間違えていました。でもちょっとしたきっかけで考え方が変わりました。これは、デザインに関わらず何に対しても言えることだと思います。
「無理に初めからその人の嫌な面を見ようとしなくても良い」
「その人のことをこれから少しずつ知っていけば良いんだ」
ぐらいの気持ちで取り組むと精神的に楽ですし、いつの間にかデザイナーとしてやれています。
もちろん「早く習得して結果を出さなきゃ」と思うことも大変素晴らしいことです。それぞれが継続して行いやすい取り組み方が一番良いかと思います。
継続は力なり!
「職業訓練校ではどのように過ごしていたのか。」
職業訓練校では基本的には座学で書籍を使用しながら学ぶ→実践するという方法で進められますが、私自身はどちらかというと
・できる人の真似をしてみる
・他の人が行なったデザインを「自分ならどうするか」を常に考える
・人とコミュニケーションをとって、情報を得る
を実践していました。
もちろん書籍での勉強法を継続できる方は大変素晴らしいのですが、どちらかというと私は飲み込みが遅く、人と話した内容の方が記憶に残りやすいタイプなので「コミュニケーションを通して、手を動かしてみて、この方法が正しいか聞く&他の人にどう思うかを聞いてみる」ということを試しながら学習を進めていました。デザインには正解が無いので、どこで折り合いをつけるのか難しい部分はありますが、少しずつ「目を肥やしていく」事に力を入れていました。
良いものを見ることで目を肥やす一番手っ取り早い方法は、「すでに存在する看板や、つり革広告を見ること」です。時々、ファンタスティック(意味深)な看板を見かけることもありますが、大抵はプロのデザイナーさんが労力と時間をかけ、頭を捻って作ったものばかりです。一番手っ取り早く、比較的とっかかりとして優しいかと思いますのでぜひ試してみて下さい。
もちろん、これはwebデザインでも生きてきます。
「余白の調節で、イケメンになるデザイン」
またここに関しても後日詳細にお話させて頂く予定なのですが、余白によってデザインの見え方や印象は本当に大きく変わります。「昨日はこの物体がりんごに見えていたが、今日見てみるとゾウに見えている」ぐらいです。すいません、盛りすぎました。
わかりやすい例でいうと「イメチェン」です。「あれ髪の毛切った?めっちゃイケメンやん!」ぐらいの感覚です。これは本当です、リアルです。なんか知らないけれど垢抜けた、そんな人を見かけた事はありませんか?
デザインをしている際はこれが無限回あります。「なんやブッサイクやな〜」と思いながら余白を調節していると突然「イケメン!!!!!!」となるのです。色の調節や書体によってももちろん変化はありますが、大事なのは余白です。
書籍がでるぐらい本当に大事です。
「今よりイケメンになりたい!可愛くなりたい!」と思っている方はぜひ「余白」を意識してみてはどうでしょうか?そうしたら好きなあの子からアタックがあるかもしれません。
「自分のペースで、誰でもデザイナーになれる。」
もし今、
「デザイナーとして頑張っているけれど、やめようかと思っている」
「センスがないから…」
「デザインが好きになれない」
と悩んでいらっしゃったら、ほんの少しだけ視点を変えてみて下さい。
大丈夫です、私でもデザイナーになれたのですから。
これを最後まで読んで下さったあなたなら間違いなく大丈夫です。
最後に、
アプローチはほどほどにお願いしますね。
記/shibutya
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