六番目の小夜子を今さら薦める
サヨコの言い伝えをご存知だろう?
3年に1度、学校に現れる伝説の子の話である。
恩田陸さんの作品「六番目の小夜子」、NHKドラマにもなっている。何を隠そうハマったきっかけはドラマのほうが先なのだ。
何故今日これをとりあげるのか?それは本日10/10はドラマに出演していたヒロイン役の栗山千明さんのお誕生日だからである。つまりファン。
タイトルを薦めると書いたが単に感想を書くだけである。どこかひっかかったら読んで欲しいし、見てみて欲しい。
ドラマ 六番目の小夜子
NHKで放送されたのは2000年だという。初回放送をリアルタイムで見ていた世代だ。何度か再放送もされた。
ドラマに出演していたのは今でもよくみる俳優さんが多い。私がよく知らない分野で活躍されている方もいる。
鈴木杏
栗山千明
山田孝之
松本まりか
豪華なメンバーだ。ニュースにもなったりした。当時中学生とか高校生だったと思われる。にも関わらず演技力というか何かにすーっと惹きつけられていた。オーラというやつなのかもしれない。
栗山千明さんは最近「24 JAPAN」「晩酌の流儀」などのドラマに出演されていて毎週楽しみにしていた。松本まりかさんは今秋クールのドラマ「最高のオバハン 中島ハルコ」に出演中だ。
ドラマの舞台は中学校、転校生が登場するところから始まる。和やかな休み時間の教室は何度見ても羨ましい、こんなクラスにいたかった。そしてこんなミステリアスな体験をしたかった。
ドラマのヒロインの一人はオリジナルキャラである。このポジションのせいで他のキャラの役割も変わっていたりするので原作主義者と大論争なるかもしれない。私は鈴木杏さんが大好きなのでそこに加わろうとは思わない。この前、金田一少年の事件簿の再放送で美雪以外の役を演じてるとこを見れた。可愛いかったです。話がそれた。
ドラマの見どころはやっばり体育館での文化祭イベントだ。読者の想像力に頼っていた部分がはっきりと視覚的にわかる。
当時は既に番組ホームページというものがあって、マウスを動かすと鍵のアイコンに変わったりした。掲示板もあったように思う。再放送のときには出演者からのメッセージもあったような記憶もある。振り返ると結構今と変わらないホームページの作りかもしれない。まだ回線もPCのスペックも足りていない時代なので動画はなかったんじゃなかろうか。
ふと調べた時にはDVDが売っていることに気がついてきて買ってしまった。にっちに対応できるAmazon便利。
小説 六番目の小夜子
こちらは原作。もともとはハードカバーらしいが読んだときは既に文庫本。一年に一回は読み返している。
物語の舞台は高校となっているため、ドラマと違い大人びた感じがある。大学受験をする高校3年生、勉強に忙しい一年を春、夏、秋、冬と話題の中心をサヨコに置きながら青春が書かれている。
こちらも「こんな学生生活送ってみたかった」となるやつだ。きれいに完結しているので続編が読みたいとかいう気持ちにならないので不思議である。読者の妄想で無限に生き続けるキャラとして世界観が閉じ込められていて、故に何度も読み返して世界を再構築して脳内に保存する作業になる。青春の追体験だ。
あんまり書くとネタバレになるので書かない。
今の時代にネタバレもないかもしれないけど。
映像化がまたされるのであればぜひとも関わりたい、大好きな作品。お仕事ないかなー。