早稲田散歩・師走編
高田馬場の、コットンクラブで腹を満たし外に出たのがよるの7時前のこと。
寒い!!寒いのは嫌いだが、ホットワインが心を満たし、幽霊旅館に一緒に泊まったことのあるお友達とのディナーは非常に楽しいひとときだったためなんだか良い気分だった。
なんとなく一駅となりの早稲田まで歩いて帰ることに。
私たちが出会った頃、若者たちの間で大ヒットしたback numberのクリスマスソングなんかを聴きながら人ごみの中を進む。何にも寂しくないのに切ない気持ちにさせてくる寒い夜は好きだ。
一つ逸れた道にキラキラを見つけた。イルミネーション。
昨日テレビでみた有吉の壁が、イルミネーションスペシャルだったのでちょうどよかった。美しいものが見たいのだ。
近づくにつれ、悪い視力のお陰で大きく見えていたピカピカが次第に小さくなる。目の前まで行けばさみしい蛍にも似ていた。
ただのマンションの電飾をイルミネーションと呼び、キャッキャはしゃぐ自分たちは少しだけ恥ずかしい。イヤホンから流れる音楽がパーティーで流れるようなクリスマスソングになっていたんだから仕方がないでしょう。?
その向かいにある古本屋で知らない洋書を手に取ったり、流れるクリスマスソングに合わせて即興チアダンスごっこをしたり(これが楽しい)しながら歩けば早稲田大学に着いた。
趣のある大きな建物が私たちを見下す。
大学を背に右へ進むといつ建てられたのかわからない映画のような大きなビルが。とっても魅力的。これは戦前からあるんじゃない?貝が嵌め込まれたような壁に丸っこい窓。よくみると浮世絵の女の人や、トンボも描かれている。
そのカラフルな何かを身に纏った大きな物体に気を取られていると、どこにでもいるおじさんがすいこまれちゃった!なんだなんだと戸惑っているうちにここはおじさんの住居なんだということが判明。
(後程調べたら、80年代ごろに建てられたドラード和世陀という建物らしい。。。ワセダをそう表記するとは。。。一層奇妙な感覚に導かれちゃうね。さらには普通に賃貸として物件サイトに掲載されていた!立地的に少々お高めだが、ここに住むために稼ぐ!と言う目標を建ててもいいんでは??)
東京にはまだまだディープスポットがたくさん存在しそう。
携帯でマップアプリを開き、聞いたことも見たこともない地下鉄の駅を発見し、ワクワクするのもたのしい(これは下町に多め!!)。
どんどん進む近代都市化に反対はしないけれど、どうか長年ひっそりと存在し続けている変な建物や、埃くさいソファのある喫茶店、街の人々を長年癒してきた銭湯だけは残ってね。
今は多くはいけないけれど、近い未来に目一杯足を踏み入れたいスポット3選なのだから。たのむよNIPPON!!!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?