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不思議なめぐり合わせ

前回、いわた書店様の「一万円選書」に当選した話をしました。
今日は、そこで運命的な出逢いを果たした1冊の本について
綴ってみたいと思います。

前回の記事はこちら
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出逢いは画面越しだった

BSテレビ東京で放送されている『あの本、読みました?』という書評番組が好きで、毎週見ています。
どの回だったか(レギュラー放送初回かな?)
原田マハさんの『楽園のカンヴァス』が紹介されました。

美術には疎いのですが、アートミステリーだと知るや「読んでみたい!」と思いました。(〇〇ミステリーが好物なのです。)

カラーバス効果

『あの本、読みました?』で存在を知ってから、検索しているわけでもないのにポッドキャストや先輩noterさんの記事などでたびたびこの作品の話題に接するようになりました。
「カラーバス効果」強く意識しているものに関する情報が自然と集まってくる、あれです。苺大福が食べたい!と思っているとテレビ番組で苺大福特集を組まれる、みたいな。

そんな具合で、ますます読みたくなってしまったわけです。

どこでどう買うか、それが問題だ

電子書籍もありますが、紙のページをめくって読むほうが没頭できるので、ハードカバーか文庫、どちらかを探します。
まずはAmazonの中古本とフリマアプリで検討するも、決め手がありません。それで中古は候補から外して、新品のものを購入することにしました。

届いた本を見て落胆

持ち歩きのことも考えて文庫に決定。
(ほんとうはハードカバーが好きです。かっこいいから。)
注文後3~4日で届いたのですが、梱包を解いて落胆しました。
フリマアプリで売られているものの方がまだきれいなのでは?と思うような、受け入れがたい状態だったのです。
これではページをめくるたびに気になってしまいます。
こころ穏やかに読書がしたい。
本そのものに罪はありませんが、やむを得ず返品を決意したのでした。

本に歓迎されなかったのだと思った

たとえば神社へお参りに向かう途中、急に天候が悪化したり道に迷ったりすると、歓迎されていないサインだ、という話を聞いたことはないですか?
(歓迎されているサイン、されていないサイン、いろいろあるようです。)

本との関係も似たようなものだと思っていて、読むべきタイミングではないとき、手から離れて行ってしまう感覚です。
反対に、なにげなく通りかかっただけの、平積みですらない棚で、どうしようもなく心惹かれる一冊に出逢ったりもします。

この作品は、もしかすると「今じゃなかった」のかもしれない、そう感じて、新たに買い直すことをためらいました。

選書リストを見ておどろいた

返品が受領されたとの連絡が来たおよそ1週間後、買い直すか悩んでいるさなか、「一万円選書」のリストが届きました。
確認してびっくり。リストのいちばん最後に、まるで示し合わせたかのように『楽園のカンヴァス』があったのです。
店主の岩田さんは超能力者ですか?

近年は出版不況だと言いながらも、年間で7万点前後の書籍が出版されていると聞きます。絶版になるものもあるでしょうが、書籍とは何年も流通し続けるものですから、その総数たるや…私の頭では計算できません。

そんな途方もない数の書籍の中から、この1冊が選ばれるなんてことは、どれほどの確率でしょうか。
やはり私の頭では計算できません。

運命を感じずにはいられない

もしかすると、本の神様の思し召しだったのかもしれませんね。
選書リストに入ることが決まっていたから、先の本は手元に残ることができなかったのか。
選書されて届いた本を読むことにこそ意義があったということなのか。
この不思議なめぐり合わせのおかげで、作品への期待値は爆上がりです。

もちろん、いちばん最初に読んだ

空の彼方まで上がってしまった期待値のせいで、読むのが怖い気もしました。原田マハさんの作品を読んだことがなく、作風も文体も未知の領域だったので。
ですが、あの魅惑的なジャケットがもの言いたげに見つめてくるのです。
けっきょく誘惑に勝てず、すぐに読み始めました。

結果、期待以上でした。

読んだ感想は別の記事で

この作品の感想を書きたいがためにnoteの投稿を始めたようなものなのですが、想いが強すぎて、うまくまとめられません。
また後日、頑張って仕上げておきますので、のぞきに来ていただけると幸いです。


読書記録書きました
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
みなさんも素敵な1冊に出逢えますように。

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