B青年のGo遊旅行(16)
今回は番外編となります。オーストラリアの車事情です。
オーストラリアには多くの日本車が走っておりました。
それを目の当たりにした、徳大寺有恒にかぶれていた男のヘタクソな自動車論となりますが、お付き合いください。
なお皆様忘れているかもしれませんが、この旅行記の時代設定は1994年です。
2021年にはなじみのない車、車名もありますが、その点はご容赦ください。
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オーストラリアには沢山の日本車が走っていた。種類もまちまちだ。
その中でも特にこれらの車が目についた。
>トヨタ:カローラ、カムリ、セリカ、(車名は知らないけど)マイクロバス
>日産:パルサー
>三菱:パジェロ、シグマ(現地名マグナ)
>マツダ:レビュー(現地名121)
>スズキ:カルタス(現地名バリナ、スイフト)、ジムニー(現地名シエラ)
>ダイハツ:シャレード
中でもカムリとマグナはよく売れているそうである。
海外メーカーはフォードが目立った。
>フォード:ファルコン、フェスティバ、テルスター、カプリ
>ホールデン:コモドア
>ヒュンダイ:エクセル
比率としては、日本車3.5:フォード3:ホールデン2:その他:1.5 と見受けられ、ともかくも日本車が強いように感じられた。
広い国土なのでアメリカのように巨大な車が主流と思っていたのだが、オーストラリアは意外と小さな車が多かった。
走っていた日本車も日本国内でおなじみの車ばかりであった。
また日本ではあまりなじみのないステーションワゴン、5ドアハッチバック車が目立っていた。一方でスタイル重視の3ドアハッチバック、ハードトップ車はほとんど見られなかった。
オーストラリア人は実用性を重んじて車を選んでいることが見て取れた。
またオーストラリアは古い車が実に多い。3、4代前の日本車が平気で走っていた。日本ではすでに往年の名車扱いされている車もボロボロではあるが、元気に走っていた。
その中でも俺が衝撃を受けたポンコツ、もといヴィンテージカーは以下の通りである。
>ジャガーMkⅡ:言わずと知れたジャガーの名車。これをオマージュしたのが光岡ビュート。
>ルノー4CV:こち亀の大原部長が最初に買った車でよく覚えていた。
>ヒルマン・ミンクス:今はバス、トラックだけ作っているいすゞ自動車が最初に作った乗用車。
>フォルクスワーゲン・タイプ1(いわゆるビートル)のオープン:かなり走っていた。
>日産240Z:初代フェアレディZ。名車中の名車。
>シトロエン・DS:これまた名車中の名車。今見ても斬新な、かなりぶっ飛んだデザイン。
>60年代のアメ車多数:勉強不足で社名がわからなかったのが残念。
この国の車検はどうなっているのか、不思議に思った。
新しい車、古い車、きれいな車、汚い車、様々な車が走っているのを見ると、オーストラリア人は本当に自由に車に乗っているんだと思う。
こうしてオーストラリアの車事情を見るにつけ、4、5年で車を買い替え、ピカピカに磨いて恰好ばかりを気にする日本の車事情は何とも滑稽に感じた次第である。
「車は所詮モノである」ということか?
(続く)