ともきち

好きなこと:マラソン、山登り、空手、読書 やりたいこと:京都に住むこと、バイクで日本一周すること

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最近の記事

南の島も笑ってる 第15回

今回が最終回となります。 オーストラリアの話が全21回という何とも中途半端な回数だったのですが、今回はきれいに15回で終わりました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 悪魔の要塞を抜け、今日は沖縄本島の観光地をあちこち巡った。 丸一日遊べるのは今日が最後となる。 ダイジェスト風に紹介したいと思う。 「海軍地下壕跡地」 ここは沖縄戦の総司令部があった場所である。人口の洞窟が張り巡らされている。穴の高さは人がやっと通れるくらいである。 当時

    • 南の島も笑ってる 第14回

      今から話すことは全て実話です。 皆様を恐怖の世界にご案内します。。。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ よほどテント暮らしが辛かったらしい。 エガさんからもう勘弁してくれというリクエストもあり、沖縄本島ではキャンプとせず宿に泊まることにした。 那覇についてから早速宿探しを始めたのだが、ハイシーズンのためかどこも満室で、手ごろな値段で泊まれそうな場所がなかなか見つからない。 観光案内所とあれこれ交渉したところ、市街から少し離れますがというこ

      • 南の島も笑ってる 第13回

        沖縄の島々というとひとくくりにされがちですが、実は石垣島と沖縄本島の間は410kmあります。飛行機で1時間ぐらい、船だと一晩かかります。 そのせいか文化もに微妙に違っております。福島県で言う所の浜通りと会津くらいの違いかと思います。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 那覇は都会だった。 人口数千人の西表島とは比べものにならないくらいにぎやかだった。建物が多く、人や車が忙しく行き交っている。抜けるような青い空と海、ジャングルばかりの景色では

        • 南の島も笑ってる 第12回

          祭りの後の静かなひと時です。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 西表島縦断ハイクを終え安ど感に包まれた我々であったが、その達成と引き換えに我々の心と体には多くのダメージが残ってしまった。 エガさんの足には無数の水ぶくれができており、歩くのも困難な状態に。結局彼は翌日以降キャンプ場から動くこともなく、残りの2日間を昼寝と読書と海水浴に費やしていた。 俺は体力的には回復したので、あちこちを歩き回りながら写真を撮っていたのだが、この連日

          南の島も笑ってる 第11回

          終わったと思っていた西表島縦断ハイクですが、まだまだ続きがありました。 今回は自分のやったことなのに書いてて興奮してきました。 これだけしこたま歩いてから、宿じゃなくてテントに帰って寝るんだから。。。今目の前に本人がいたら「何してんのお前!?」って笑顔で聞いてしまうかもしれません。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 登山道の終点に着いた。 あとは集落まで歩いて、そこでバスなりタクシーに乗ればキャンプ場まで帰れる。我々は今、島の南側、キャン

          南の島も笑ってる 第11回

          南の島も笑ってる 第10回

          書きながら思い出してきました。本当にあの時は苦しかった。 原因は過剰の水分摂取と言っておりますが、暑さで体が弱っていたのかもしれません。 体調不良など気合でどうにかなると思っていた20代でした。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ この縦断ハイクにおいて、エガさんが秘めたる力を発揮した。 この話の冒頭で説明した通り、エガさんは大学時代屈指の軟弱者で通っていた。大阪の風呂屋の息子、絵に描いたようなボンボンだったエガさん。スタート前は自分につい

          南の島も笑ってる 第10回

          南の島も笑ってる 第9回

          苦難の縦断ハイクが始まりました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「林道終点まで約10キロ」 「健脚の方でも約8時間かかります」 「ハブが生息しているので足元に注意」 登山口で心を折られるような看板を見て我々はいよいよ山に分け入った。しばらくは滝に行く観光客用に整備された道を歩いていく。 この先には昨日訪れたヒナイサーラの滝と並ぶ西表島の名瀑「マリウドの滝」と「カンピレーの滝」があるのだ。遊覧船の乗客の目当てはここである。本当ならゆっく

          南の島も笑ってる 第9回

          南の島も笑ってる 第8回

          西表島縦断ハイク編、スタートです! いま改めて原文を読み返してみると信じられないくらい軽装で、これで良くこれだけのコースを歩いたなというのが率直な感想でした。 でも今やれと言われたらやらないかも。 正に若さゆえ、良くも悪くも無謀でした。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 浦内川は島の西部を南から北にかけて流れている西表島一の大河である。 午前9時、我々はその川の桟橋にいた。そこから出ている遊覧船に乗るためである。この遊覧船は浦内川上流にあ

          南の島も笑ってる 第8回

          南の島も笑ってる 第7回

          お正月にイッテQの特番を観ていたら、出川女子会が西表島に行っておりました。最後に全員で記念撮影をした滝がヒナイサーラの滝です。 僕も久しぶりに現物を見て、記憶がまざまざとよみがえりました。 そう、正にあれだったんです。あの滝の下で修行やったんです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 滝の上への道もなかなか険しいものだった。 道は細く傾斜もきつく、灼熱の太陽の下、ヒイヒイ言いながらよじ登って行く。根っこが板のようになっているサキシマスオウの

          南の島も笑ってる 第7回

          南の島も笑ってる 第6回

          2日目。 文中に「トム・クルーズの映画」とありますが、調べてみると「カクテル」という映画でトム・クルーズ演じる主人公が恋人と滝壺で泳ぐシーンがあり、どうもこれのことを言っているようです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ カヌーを降り、ジャングルの中を歩いていく。暑い、暑い。 それでもしばらく歩いていくとふいに視界が開けた。そこにヒナイサーラの滝があった。 それはまさしく滝であった。50mぐらいだろうか、高い崖の上から一筋の水がどうどうと

          南の島も笑ってる 第6回

          南の島も笑ってる 第5回

          2日目。 この日から本格的な探検が始まります。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 翌日、2人の間抜けな探検隊はカヌーを漕いでいた。 天気は昨日に引き続き超快晴。昨日と同じ抜けるような青い空に白い雲がベタっと張り付いている。今日も一日暑くなりそうである。 今日は沖縄一の大瀑布と名高いヒナイサーラの滝への探検だ。船浦湾からヒナイ川という川をカヌーで遡っていく。途中の船着き場でカヌーを降り、そこから徒歩で滝へ向かっていくとお目当ての滝に着くとい

          南の島も笑ってる 第5回

          南の島も笑ってる 第4回

          まだ初日です。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 太陽は大分西に傾いてきたが、それでもまだかなり暑いので泳ぎに行くことにした。 この星沙海岸、星の砂と言ってもいわゆる砂浜はそれほど広くない。大部分はサンゴでできた岩が占める、かなりごつごつした海岸である。 我々が行った時間帯はちょうど引き潮であり、岩のくぼみに水の溜まった天然のプールがそこかしこにあった。こういう場所には逃げ遅れた魚が残っていたりしている。 俺はこういうのを眺めているのが大

          南の島も笑ってる 第4回

          南の島も笑ってる 第3回

          沖縄に到着し、いきなり灼熱の太陽とスコールにさらされております。 この先どうなるのやら。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ この島ではいわゆるホテルと呼べるようなこぎれいな宿泊施設があまりない。滞在する場合はペンションか民宿かユースホステルかキャンプ場でテントを張るということになる。それはちょっとねーという観光客は、石垣島に滞在し船を使って日帰りでこの島を訪れるということになる。 我々は「星の砂キャンプ場」という所に滞在することになっていた。こ

          南の島も笑ってる 第3回

          南の島も笑ってる 第2回

          空港に降り立った我々に、石垣島の太陽は派手な歓迎をしてくれた。 東京・羽田空港からの所要時間は5時間余り。毎日が肌寒い東京のボンヤリした夏に比べ、ここは強烈な日差しと爆裂な暑さがどっかりと腰を下ろしていた。 既に体中から汗が噴き出ている。 それにしてもこの気候の急激な変化はすごい。新宿の歌舞伎町を歩いていて角を曲がったらいきなり山奥に出たようなもんだ。 我々は激しく戸惑いながらも石垣港へ向かうべくタクシーに乗り込んだ。 「東京は今年は寒いんだってね。けどこっちは記録的な暑さ

          南の島も笑ってる 第2回

          南の島も笑ってる 第1回

          新連載始めます。 1994年にオーストラリアへ単身乗り込んだ平凡な1大学生は無事に帰国した後大学を卒業し、東京のとある会社に就職。 社会の荒波に多少揉まれながらもお気楽なサラリーマン生活を送っておりました。 今回はそれから4年後、1998年の夏のお話です。 舞台は沖縄となります。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「だから沖縄なわけですよ」 東京・池袋のとある居酒屋。 目の前には大学時代の先輩であるエガミさん

          南の島も笑ってる 第1回

          B青年のGo遊旅行(21)

          いよいよ今回が感動のない最終回となります。 長らくお付き合いいただきありがとうございました! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 香港は正味4時間程度の滞在となる。 観光地を巡ることはできないので、買い物をすることにした。スニーカーを扱っている店が多く固まっているエリアがあるとのことで面白そうだ。ホテルからちょっと遠いが市内観光がてらそこまで歩くことにした。 それにしてもここ香港は、昨日までいたオーストラリアとはあまりに雰囲気の違う国であ

          B青年のGo遊旅行(21)