劇場版きのう何食べた?
皆さんはこの映画をご覧になられましたか?
映画館で観に行った方達は、きっと感じられたと思います。
そこが、
「とても暖かな空間だった」
ということを。
お客さんが
同じような場面で笑い、
同じような場面で涙ぐむ
そして、
観終わった後は
人との繋がりの大切さに改めて気づかされる
そんな素敵な映画です。
原作は「よしながふみ」さんの
「きのう何食べた?」という漫画です。
※モーニング」(講談社)の2007年12号から連載中。
そして、その漫画が
深夜ドラマとして放送されました。
深夜ドラマなのに、
キャストが豪華すぎるのも話題になりましたね。
「きのう何食べた?」
知らない人がタイトルだけ見ると料理がテーマなのか?
そう感じる方も多いと思います。
しかし、その中身は
中年のゲイカップルのシロさんとケンジの何気ない日常を舞台に、
同性愛の生きづらさや
その家族の葛藤
様々な家庭のあり方
そういうものを丁寧に描かれているストーリーです。
そして、何よりも醍醐味なのは
その舞台にでてくる
素敵な毎日の料理の数々
です。
ドラマが映画になる場合、
大きな出来事が無理やり設定されていたり、
原作の雰囲気と程遠く作られていたりすることも少なくありません。
しかし、今回の「きのう何食べた?」は
原作やドラマ版のイメージを壊すことなく、
そしてより深い部分を垣間見ることができました。
とても丁寧に描かれていましたね。
正直、べた褒めです(笑)
ここまでべた褒めなのは
少なからず私的な理由が含まれているのもその理由だとは思いますが、、、
映画の感想の記事なのに、
私的な理由を入れるのは適切ではないかもしれませんが、、、
その理由は、
僕がシロさんやケンジと同じゲイだからです。
ゲイである僕からしたら
この「劇場版きのう何食べた?」の出来事が、痛いほど胸に突き刺さるんですね。
ドラマ版でのストーリーも含めて。
少しネタバレみたいになりますが、
今回シロさんとケンジは初めて旅行にでかけます。京都旅行ですね。
シロさんは自分がゲイであることを大々的にオープンしていません。
そんなシロさんから京都旅行に誘われたら、
パートナーのケンジは浮かれまくりますよね。
ケンジはシロさんと旅行に行くことを夢見ていたことですし、なおさらです(笑)
こんな普通な場面が
僕は1つ目の胸熱ポイントです。
男女のカップルが旅行に行く場合
当事者にとってはとても楽しみなことですよね。
一緒に手を繋ぎながら観光して、一緒に浴衣を着て、旅館に泊まったり、
また周りの人もその男女の姿を不思議に感じることはないでしょう。
しかし、
ゲイをオープンにしていない男性同士のカップルであれば、そんなに堂々と行動するには気が引けてしまう部分があります。
その理由は、周りの目が怖いんですよね。
僕もそうです。
ゲイである事を隠しながら生きてきた人間は、自分自身で周りとの境界線を引いてしまうことがあります。
だから、そんな気持ちを持っているだろうシロさんから京都旅行のお誘いをケンジにした姿に
胸熱したんですね、僕は。
また、素敵すぎるシロさんとの京都旅行にケンジが色々と勘違いをし、想像を膨らましていきます。
そこが、死ぬほど笑えます。
けど、そのシーンもとても共感することばかりです。
幸せすぎる、そう感じると、、、
もしかして、裏があるのでは?
人間って100%素直に喜ぶことって難しいんですよね。
ここまでは本当にストーリーの序章でしかありませんが
ここから様々な日常の出来事が繰り広げられていきます。
映画の公開は終わりましたが、
DVDがでた際に、その後のストーリーをご覧ください。
皆さんにも、きっとたくさんの胸熱ポイントが現れると思います。
はぁ〜、
僕はこの映画を本当に皆さんに見てほしい
そう思います。
内容はゲイカップルの日常です。
だけど、
その日常はどんな人たちにも当てはまる日常だと思います。
男女のカップルであろうが
同性カップルであろうが
人との繋がりの大切さ
平凡な生活が
どれだけ素敵なことなのか
信頼し合える相手を
大切に思い続けること
ただのゲイカップルの日常の映画ではありますが
その中身は
暖かな心を見つけることができる映画だということです。
まだまだ書きたいことはたくさんありますが、
書くよりも一緒に語り合いたいですね。
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