本当に届けたい言葉こそ難しい
本やブログを見るようになってから今まで気に留めていなかった伝える力が人によって全然違うことに改めて気付かされました。
そして見る人によっては言葉次第で捉え方も変わってしまう。自分はこう伝えたかったのに相手には意味の違う言葉に変換されてしまう。そして言われて初めて「そういう捉え方もあるのか」と気付く。
親との喧嘩も、友達との喧嘩も、パートナーとの喧嘩も、もっと自分が伝えたいことが上手に伝わっていれば解決策を見つけることができるはずです。自分の言葉だけで伝えようとすると、どうしても自分の考えが一番表に出てしまって相手の立場になって考えることが難しくなってしまう。
1人の人と話をするのであれば相手の関心に目を向ける。相手がどんなことに関心があるのか、相手の関心にまず関心する。そこから話をしていけばどんな言葉を使ってどんな風に伝えたら相手に伝えたいことが伝わるのかが以前よりわかるはずです。
トランスジェンダーとしてカミングアウトするときも似たようなことだと思います。カミングアウトする相手が親なのか、友達なのか、会社の上司なのかで使う言葉が違いませんか?
例えば親がカミングアウトされた時どう思うか。家庭によって違うとは思いますがだいたいこんな感じではないでしょうか。
*受け入れられない
*体の心配
*自分の責任だと思ってしまう
*偏見をもってしまう
*手術に対して不安
*生活が困難にならないかの心配
ざっと思いつくのはこんな感じですが、話をするときにこの項目に関して前もって話を整理して相手の不安要素を軽減しながらカミングアウトする人はどれだけいるでしょう?
「体に嫌悪感があって女として生活するのが辛い」「俺は男なんだ」「治療がしたい」とだけ伝えるのと
「自分はトランスジェンダーで心と体が一致していない。自分でも詳しく調べてみて今後治療も頭にいれている。どんな治療方があって、体にどれだけの影響があるかも、理解している。例え世間から何か言われても自分が思うまま生きていく覚悟ができている」と相手の不安要素になり得そうなことを前もって自分が調べておいたら少しは親の捉え方も変わるんじゃないでしょうか。
この説明文ですら全員が納得するわけではないし、もっと掘り下げたらもっと詳しく説明できます。親が心配しないわけがないんです。僕のようにカミングアウトしてすんなり受け入れてもらえたようにみえても体調のことは気にかかるみたいだし、手術の前は質問攻めでした。術後は実家に帰ってきて体を休めなさいと言われるし、、、とにかく心配だし不安になるんです。それをどれだけこちら側が排除してあげられるか、親の気持ちに寄り添えることができるかで、受け止め方は変わってくるんじゃないでしょうか。
辛いです。苦しいです。生きずらいです。なんで自分だけ。死んでしまいたい。
わかっています。でもそれはトランスジェンダーじゃなくても思っている人は沢山います。だとしたら人間誰しも経験するんです。
あなたが伝えたいことは本当にその言葉ですか?
本当に届けたい言葉はもっと他にありませんか?
言葉は時に相手も自分も傷つけてしまう。けど自分の心に寄り添って、相手の関心に目を向けたらもっと世界が変わるのは確かです。
自分の意思が大事なことは変わりませんが伝えたいことによっては伝える方法も変えなければいけません。
自分が本当に伝えたいこと、改めて整理してみよ!
未来は明るい
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