【Learning for All のこれまでと未来】後編<イベントレポート>
子どもの居場所づくりや食事支援、学習支援などに取り組む認定NPO法人Learning for All 。
2023年11月30日(木)にマネージャー全員が集合し、「Learning for All のこれまでと未来」について語り合うイベントが開催されました。
日頃から子どもたちと最前線で向き合うメンバーや、経理や人事、総務など裏から団体を支えるメンバーなど、多種多様な立場のメンバーが勢揃い。今回は「子どもたちの未来を明るくしたい」という想い溢れるイベントの様子を前編/後編の2回に分けてご紹介しています。
妄想が現実へ 「社会の仕組みを変え、『地域協働型子ども包括支援』を全国へ」
日々子どもと向き合っていくなかで、李は子どもの貧困において、社会の仕組みから考えていく必要性をひしひしと感じるようになります。
介護保険制度も、地域で行っていたものを国の制度として取り入れたことが始まり。それならば、それぞれの地域で「地域協働型子ども包括支援」を機能させ、全国のモデルとなる事例を創出することで、ゆくゆくは社会の仕組みから変えることができないかと李は考えました。
“早期からの切れ目ない支援 『地域協働型子ども包括支援』モデル”とは?
従来のタテ割り的な支援では、たとえば地域の一人の大人が「この子、大丈夫かな」と問題に気づいても、その情報を地域全体で共有できず、スピーディーかつ適切な支援が行えないことがありました。
「地域協働型子ども包括支援」では、Learning for All が学校や学童、地域NPOなど、子どもに関わるすべての関係者・組織をつなぐことで、「見守る目」の行き届かない子をなくし、早期から、自立できる年齢まで一人ひとりに合わせた支援を継続的に提供し続けることができるようになっています。
そういった「地域協働型子ども包括支援」が全国で広まり、モデル事例も増えていく中で、他団体へのノウハウ提供や政策提言も。かつて李が描いていた妄想が現実となり、子どもにとっての最善が社会の仕組みから変えられようとしています。
多くの人が長く働き続けたいと思える組織へ。
ここからは経営管理部 経営管理ディレクターの辻より、経営と組織戦略についてを説明。だんだんと組織が大きくなっていく中、Learning for All は社員のはたらく環境整備も進めていこうとしています。
具体的には、
Learning for All ではたらく方の育成や成長サポートの強化。
子どもの権利を扱う団体としての必要な知識や倫理観をメンバー自身でアップデートしていける仕組みの構築。
多様なスキル・強みをもっと活かせる組織としての成長。
職員のライフステージに合わせ、多様な働き方ニーズに応えること。
多くの人が長く働き続けたい/働き続けられると思う組織への成長を目指し、今後は一層組織づくりにも力をいれたいと考えています。
話を受けて、個人の時間とグループトーク
李と辻の話を受けた後は、マネージャー全員での意見交換会。
まずは話を聞く中で、
共感したこと
もっと聞きたいと思ったこと・疑問点
について、それぞれの想いを付箋に込めていき、グループトークで共有していきます。
“話を聞いて、「やりたい」と思ったり、「いいな」と思ったり。前向きな気持ちになれました。”
“仕組みがどうやって生まれたのか、背景を知ることで、賛同できることも増えていく。こういった仕組みの裏側にある背景を知ったり、誰かに話せたりする場所を今後も作れると良いと思う。“
前半に引き続き、後半も大盛り上がりのグループトーク。そして最後は全体での質疑時間。今回は1つご紹介します。
子ども支援事業部 マネージャー 宇地原 栄斗
ーーー 組織が大きくなっていくと、今まで進めてきたひとつひとつの業務が統合されたり、より深められたり、それこそ組織内での分業化が進んでいくと思いますが、これについてどう思われますか。
代表理事 李 炯植(り ひょんしぎ)
ーーー これから分業化が進んでいく中で、それぞれの分野に詳しいメンバーが育っていくことになるかと思います。今回のイベントでは僕が喋る時間も多かったですが、それこそ一人一人が活躍していき、次回からはたくさんのメンバーが前で語り、いろいろな意見が生まれていくと嬉しいです。
いかがでしたか。今回はマネージャーミーティングのイベントレポート後編「Learning for All のこれまでと未来」をお送りしました。また次回もお楽しみに!