着任後のカルチャーショック
1年間の公募戦線をひとまず終えて、4月から地方私大に勤務しています。
しばらく授業の準備で忙しく、noteの記事の執筆から離れていましたが、久しぶりに投稿したいと思います。
今回は着任後のカルチャーショックについて書きたいと思います。
これまで国公立大にしか在籍、勤務したことがありませんでしたので、初めての私学ということで、大学のシステムに関してカルチャーショックの毎日でした。
たとえば、学内予算の取り扱い、勤怠管理、私学共済、コロナ対策などなど
以下に少し書いてみます。
私学共済の積立金の利率が文科省の共済のものより低くてガッカリ
そもそも文科省の共済の積立金の利率もかなり寂しいものでしたが。
まあ、超低金利のご時世ですから、せっせと貯金するよりも積極的に運用すべきなのでしょう。
ところで、財務省とか経産省とかは運用が得意そうに思えますが、積立金の利率はどうなんでしょうか。
事務に印鑑を預けるシステムは国公立特有の文化であることに気づく
現任校の事務職員の方が大変驚いておられました。
そりゃそうですよね。
たとえば、預けた印鑑で出勤簿に押印しまくるわけで、出勤簿を恣意的に改ざんできますからね。
常勤の教員は有給休暇を年間5日間取らないといけなくて、取得できない労働者がいる事業所は国から罰金を科されますが、実際、激務をこなす大学教員には有休休暇を1日も取得できない先生もいらっしゃいました。
あのような先生の出勤簿はいったいどうなっているのか、本人も見ていませんので、勝手に有給休暇を取得したことになっているのではないかと邪推してしまいます。
授業開始時刻が田舎と都会で異なる
都会の大学の1限は遅く、田舎の大学の1限は早く始まる。
これまでの在籍校・勤務校で、立地(田舎度合い)と1限開始時刻には明らかな相関があるなと実感しました。
田舎の大学では、自宅から通学する学生が少なく、大学近辺に住む下宿生がメインとなりますので、早い時間から授業を開始することができるのです。
一方、公共交通機関の発達した都会の大学では、大学からかなり離れた地域から通学する学生がいるため、1限の開始時刻は遅めです。
現任校は地方とはいえ、日本全体から見ると比較的都会の方になると思いますが、これまでの大学の中で最も授業開始時刻が遅かったです。
大都会の大学に在籍したことがありますが、大都会の大学は現任校よりも早く授業が始まりました。
これはどういうことか考察したいと思います。
現任校は地方都市にあります。
だいたいの地方都市は繁華街などを中心とした交通網が出来上がっています。
交通の中心地を起点・終点・中継点とした移動は便利ですが、それ以外の移動はかなり不便です。
このように中途半端に発達した公共交通機関のため、乗り継ぎが不便などの理由から、距離の割には通学時間がかかるのかもしれません。
もう一つの推測ですが、本学が学生獲得に苦戦しているため、自宅から通える範囲を広くすべく、授業開始時刻をあえて遅くしているのかもしれません。
これは私の勝手な推測に過ぎませんが。。。
前任校と現任校では立地や学生の質も大きく異なり、こちらのカルチャーショックも5月になった今でも続いていますが、それについてはまた後ほど書きたいと思います。