着飾る楽しさを知った25歳
皆さん秋めいてきたこの頃いかがお過ごしでしょうか?
秋が近づくと私は金木犀の香りが漂ってくるのが楽しみで
早いとは思いながらも金木犀の香りの香水を1プッシュして出かけます。
香水を1プッシュして出かけるなんていうとよく洒落た人だねとか言われるんですが私自身、香水に関しては何故かハードルが低く特別洒落たことをしているつもりはありませんでした。
というよりも去年のまでの私はファッション…着飾ることに苦手意識を持っていました。その苦手意識の芽生えは学生時代まで遡ります。
熱心にファッション誌を見ながら流行を身にまとい、着飾ることを楽しみ、学生時代を謳歌する彼らを見ながらも、私自身のセンスに自信がなかったこと、自身の容貌に気を使わなかったこと、そして何よりも急に着飾ることで第三者の視線が私に向くかもしれないということに恐怖感や恥ずかしさを感じていました。
そうして第三者の眼という視点を強く意識しすぎるようになった私は社会人になり、学校という社会からも離れ個人として様々な友人に出会います。
その友人たちは十人十色で話せば気さくで知見に富んでおり、かつ人を褒めるということに下心を感じさせない(おそらく無い)人たちばかりでした。
写真を撮ったり、カリグラフィーを描いたりする私の様々な面からここが良いね!とか尊敬します!とか…そうされるほど大それたことはしてないと思いつつもやはり褒められれば嬉しいもの。私も友人たちに良いと思うところをたくさん伝え、伝えられ…そこから私の自分でかけた自分への呪いはゆっくりと解かれていきます。
その呪いが薄らいできた頃、現状のコロナ禍に入りました。
今までやってきた職も離れ、違う仕事に就き、それまで毎年何度も会っていた友人たちとは会えず、自分自身を見つめ直す時間が生まれました。
この時間が自分を自分で変える良い機会になるかもしれない。
次に誰かと会えるときに驚かせたい。
そう思って何度も挫折したダイエットをはじめました。
結果は1年間で20キロ。最大値からは30キロ…(控えめに言ってやつれたと言われますよね)痩せることに成功し、今は少しずつ自分のために着飾るということを楽しめていると思います。
周囲からの意見はまだまだ気になるし、自信なんてまだあまり無いけれど、否定する第三者は自分の中にはもう居ません。
自分のために着飾り、武装し、戦い、癒やされる服を着て
いつか来る再会の日を楽しみに今日も出かけます。
お気に入りの服とともに。
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