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頑なな気持ち、老化現象

わたしが入っているコミュニティの今週のテーマは「幸せな年のとり方」
老害についてです.

老害は記憶の低下によりおこるのではない

認知症のテストとして長谷川式認知症スケールが有名で、介護意見書にも書きます.でも、生活知は少し違う.
たとえ娘の名前がわからなくても、娘ということが分かれば、日常生活は回っていく.
90歳すぎて元気な方は、言葉こそ、あれこれ、忘れちゃった、娘に任せているとケロッとして幸せそう.
物の名前が思い出せないとか、物を置いた場所を忘れることを認知症としてしまうと、生活から離れていく.
自分でお風呂に入り、トイレに行って、草取りすれば毎日が過ぎていく、これを自適と言います.羨ましい高齢者像.

家族が困るのは、痛くて動けなくても、介護や嫌だとか、他人は家に入れたくないとか、新しい場面になったときの拒否、考えられないコトです.
つまり、高齢者の頑な考え方、変えられない習慣、新しいコトに馴染めない.
ことに周りが振り回されるコト、これが老害と言われるのではないでしょうか.

前頭前野の働きの低下というように言われていますが、それだけでなく、その人のそれまでの生き方(生活)が強く影響を及ぼしていると思います.

わたしの支援している高次脳機能障がい者の方も自分で決めたことを変更するのがむずかしい特性があります.マイルールとか固執などと表現することがあります.これは、自分の理解の範疇が狭くなっているためと考えられています.
一方、高齢者の方の頑なな気持ちは、長年の習慣から判断して、変えたくない、維持したいから来ていると思っています.
自分が変わっている事を客観視できずに従来の通りで上手くいっていた記憶が残り、変えられない.

人の話を聞きたくなくなったら、自分の意見が一番えらいと思ったら、そして、今まで上手くいっていたからこのままで大丈夫と思ったら老化の始まりかもしれません.

書いていて、自分の老化を感じてきました.
若い人と話をしましょうか.

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