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ロマンス小説で人生を学ぶ

ロマンティックな小説が大好きです。特にヒストリカル、18世紀のイギリスの貴族社会の話が好き。
時代考証はもちろんなされているので、、ロンドンでのパーティーやお城に住む主人公、男女の格差など勉強になります。

リサ・クレイパスの壁の花シリーズですと、壁の花4人が協力して結婚するストーリーです。
私は赤毛で吃音のヒロイン、エヴィーが大好き。

壁の花シリーズの4人のヒロイン&ヒーロー
1.夏 貧乏貴族の娘で美人&肉屋のせがれで実業家
2.秋 アメリカから貴族と結婚するために来た大金持ちの娘&由緒正しい貴族
3.冬 元ボクサーの父と貴族の母から生まれた赤毛の人見知りの女性&自堕落ハンサムな侯爵
4.春 秋の妹、小柄で小説が好き&父親の部下で過去に訳あり

ヒロインの誰に自分を投影させるかも面白い読み方です。
それぞれが主人公になり、4冊あるのですが、他の3人も存在感があって、協力したり、ちょっと突き放したり。先に結婚した人は母親のように大人の目線を教えています。

私のお気に入りは冬のヒロイン、エヴィーです。この上なくハンサムな侯爵(いずれは公爵になる)と結婚します。
秋の巻を読めば、潔い、おてんばなリリアンに心が魅かれます。

ヒロインの主人公はどちらかというと現代的、だって現代の小説家が書いているのですから。
自立した自分の考えを持っているヒロインは、社会とのアンマッチに悩みながら奇想天外な成り行きで幸せをつかみます。

この複数ヒロインは現在生きている私たち女性の複雑な心を表しているのではないでしょうか?
この場面では、はっきり主張できないけれど、ある場面では思い切った行動をする。考え深いところと考えずに印象で動くところがある。

私も体調やその場の環境でずいぶん人に与える印象が違うようです。自分でもおおらかと思っていても、小心者なところがある。
小説の主人公に共感するときは一人では足りないです。

そこが、複数の個性的なヒロイン満載のシリーズ物が好きな理由です。
貴族の話なんて夢物語と思わずに、現代作家のヒストリカルロマンス小説読んでみませんか?





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