小さなお話「海辺のもふっとさん」
もふっとさんのお話を
今日はいたしましょうか。
もふっとさんは小さな海辺の田舎町で
生まれました。
それはもう10年も前の話です。
大好きなママがある日突然いなくなって
まだ小さかったもふっとさんは
必死に雨水をなめたり
カエルを捕まえたりして
なんとか過ごしていました。
ですが、まだ小さかったので
どんどん元気がなくなってとうとう
カエルさえも捕まえるもできなくなりました。
ママと暮らした木々の根元にある
草のベットの上で
あったかかったママの腕の中を
思い出しながら