あなたはカウンセリングに何を求めますか?
カウンセリング相談者が求める「黄金比」
カウンセリングを受ける時、みなさんは何を重視していますか?
聞いてもらうこと?
アドバイスをもらうこと?
人それぞれ違うかもしれません。
実は、相談者が求めているのは
「傾聴7割」:「アドバイス3割」(但し高品質に限る)
なのです。
そしてこれは、まぎれもないカウンセリングの「黄金比」なのです。
では、アドバイス3割りの「高品質」とは具体的にどのような内容なのでしょうか。
詳しく解説していきます。
相談者は自分がほしい「こたえ」がほしい!
みなさんは、カウンセリングを受けたことがありますか?
カウンセリングをうけるって...
なんか抵抗がある
なんかためらってしまう
なんかはずかしい
なんか一歩踏み込めない
なんか勇気がでない
そんなふうに感じている方もいるかもしれません。
わたしも実際にカウンセリングを受けたことがあります。
受ける前はためらいました。
予約する時点でためらって、なかなか連絡できなかったです。
でも、今自分の中で抱えている問題をなんとかしたい
ちょっとでも解決の糸口になるヒントがほしい
そんな思いが勝って、勇気を振り絞りカウンセリングの予約をしました。
実際にカウンセリングを受けて思ったのは、正直「こんなもんか...」というがっかり感(笑)
それはなぜかというと、自分の期待にこたえてもらえなかったからです。
では、「自分の期待」とは何だったのでしょうか?
分析してみました。
そして相談者がカウンセリングに求めていることを徹底的にリサーチしてみました。
そこから浮かび上がったのが、先に述べた「黄金比」。
「傾聴7割」:「アドバイス3割」(但し高品質に限る)
そもそもカウンセリングを受ける相談者は、苦しい胸の内を聴いてほしい・何とか解決したいからわざわざ予約して下さるのです。
そして、自分の話すことを否定されたくない。
当たり前ですよね。
なぜお金を払ってまで自分を否定されなければいけないのか。
言語道断です。
お説教が始まったらそこで試合終了、心を閉ざし始めます。
そして聴いてほしいけどアドバイスもほしい。
但し、高品質なもの、かつ相談者が求めている「こたえ」がほしいのです。
結局は、
話を聞いてくれて
自分に同調してくれて
でも「不意を衝く」かつ「腑に落ちる」「的確なアドバイス」が欲しい
自分の背中を押してもらえて心が温かくなり勇気をもらえるそんなエンドロールになるカウンセリング
を求めています。
わたしは、実際そうでした。
カウンセリングを受けに行ったのに、
コミュニケーションを避けようとしているのがわかるカウンセラー。
相談者にかかわりたくない雰囲気を放つカウンセラー。
自分の話(相談者にとってはどうでもいい話)ばかりするカウンセラー。
逆上し、お説教をはじめるカウンセラー。
色んなカウンセラーがいることを身をもって体験しました。
迷って、苦しんで、それを打破する「こたえ」がほしくてお金を払い、時間を費やし、相談したのに、がっかりでした。
だからこそ実感した、相談者が求めている「カウンセラー像」と「カウンセリングで得たい収穫」があの「黄金比」です。
相談者は、自分がほしい「こたえ」がほしいからカウンセリングを受けるのです。
これが極論。
相談者のほしい「こたえ」へ導く手伝いをするのがカウンセラーの役目
わたしはストレスケアカウンセラーとして活動しています。
本来であれば、このようなカウンセリングの裏側のような正直な話をするべきではないかもしれません。
でも、これが「カウンセリングに求める」相談者の真意だと思っています。
相談者側の感覚をわかっているからこそ、それを大切にしたいと思っています。
カウンセリングの依頼を頂いた相談者には真剣に向き合っています。
貴重な時間とお金を頂いているのですから、最低限の敬意です。
相談者は、自分がほしい「こたえ」がほしいからカウンセリングを受ける。
では、ただ同調して、それなりのアドバイスを差し上げればいいのか...?
そうではありません。
アドバイスを差し上げるのではなく、もともと相談者がすでにもっている「こたえ」を一緒に紐解いていき、導き出す手伝いをするだけなのです。
みんな、誰もが、「自分で解決する能力」をもっています。
カウンセラーは、その「こたえ」を浮き上がらせる手伝いをするだけなのです。
だから、相談者には自分の潜在的にもっている直感を信じてもらいたい。
すでに自分の中に「こたえ」があることに気づいてもらいたい。
相談者自身がその感覚に気づく、というか本来持っていた能力を取り戻すお手伝いをさせていただくのがカウンセラーの「役割」なのです。