だって、偉い人が言ったから

私、病院もお薬もかなり最小限の使用にとどめています。

一つは、ここエゲレスのシステムがちょっとめんどくさいから。
めちゃくちゃ具合悪いフリをしないと、検査や薬がもらえないことも。
慢性蕁麻疹の血液検査をしてもらうのに、6か月かかった経験などもあるし、
放浪生活期間があったせいもあると思う。
病院に行くときは、さすがにヤバくなってきたなっていう時と、
縫うようなケガをした時。

私が病気や不調について思うのは、
そういうことを治してくれるのは、自己治癒力なのだということ。
お薬や治療って、そのサポートでしかないと思っています。

例えば、エゲレスに来て2年目に慢性蕁麻疹になり、
病院にかかりました。
エゲレスでも日本でも。
どちらも対処は同じで、
抗ヒスタミン剤を飲むこと。
で、もちろんお薬を飲まないとまたかゆい。
慢性蕁麻疹を治す方法はなく、何年もお薬を飲み続けていると、
知らない間に治っていることもあるよーとのこと。
でもこれは、薬が治してくれるわけではなく、
体や環境の何かが変わって治るのを待つっていうこと。

今の現状は、ある程度気を付ければ慢性蕁麻疹があんまりでない。
もちろん、薬はなし。
私の場合は腸内環境を整えることが大切なので、
数週間かけて改善に向かって、
数週間かけて悪化するという感じ。
なーんだ。自分でどうにか出来るじゃん。
でもここまで来るのに、5,6年かかりました。
最初はもちろんお医者さんが言うように抗ヒスタミン剤を飲んでいました。
だって薬で抑えるしかないって専門家が言うんだもん。って思っていました。
でも、体のことについて詳しい人が、お医者さんだけではないと知ってから、
いろんな情報を集めて、いろいろ試してみました。
もちろん薬を飲み続けるより手間もかかったし、
お金もかかったけれど、
この体験が、お医者さんや偉い人の意見を鵜呑みにしちゃいけないんだなぁと思うきっかけになりました。
というか、本当はなんの専門家なのか?ということを考えるようになりました。
お医者さんの専門は、病状を抑えることや治すことで、
病気の原因をさぐる専門ではない時もあるということ。
私は、病気になったらそれを治すだけではなく、
病気になった原因も取り除きたい。
原因を取り除かないと、ずっとそれが戻ってくると思うから。
もちろん、年齢や病状が違えば、
医療との付き合い方も変わってくると思います。

でも、お医者さんや偉い人が言うんだから間違いない。と信じ込むのはとっても危ないと思っています。
だって、ゴールが違うことがあるんだもん。
例えば、私は原因を探りたいけれど、
ある人にとっては、症状を薬で抑え込めることを希望している人もいる。
お医者さんが言ったから。
偉い人が言ったから。
あの人たちは頭いいんだからそれが正しいに決まってるんだ。って言うけれど、
そこを盲目的に信じるのは、私は危ないと思う。
科学的に証明されているから。っていうのを理由にする人たちはたくさんいるけれど、
科学的に証明されていたと思っていたけれど、
それが間違っていた例なんて歴史を見ればわかる。
例えばサリドマイド。
当時は、サリドマイドが有効な薬で、
睡眠剤やつわりの改善薬や胃腸薬として、
妊婦さんが摂取し、多くの胎児が被害を受けた。
でもこれも当時は安全な薬だったわけで、
世界中の偉い人たちが、大丈夫!って言った薬。
今だって、安全だと言われている薬が、
本当はどれだけ胎児や体に影響が出るのかっていうのは、
わからないこともある。
昔の話だけど、
これが今は起こらないという保証は、ない。

サリドマイドの例を出したのは、
私が今妊娠していることが大きいけれど、
先日友達と話をしていて、
「偉い人やお医者さんに従った方がいいと思うよ。
だって、頭のいい人たちが決めたことなんだから正しいに決まってるよ。」って。
彼女は、良かれと思って言ってくれたことなので、
考えてみるねーと言ってやり過ごしたのですが、
私はもうちょっと自分で考えた方がいいと思うよ。と思いました。
言えないけれどね。
そして彼女は頭のいい人がいうことは正しい。という価値観を持っている。
もちろんそういう人たちより頭が悪い私の意見は、彼女にとっては正しいわけがない。
でもなー、頭がいいからって倫理的に道徳的にも優れた人であるとは限らないのになぁと思う。
医療とかお薬とかって、ものすごいお金が動くマーケット。
私は、自分で考えて納得できるものを選んでいきたい。
その基準が、よくわかんないけどお医者さんが言ったからとか、
科学者が証明しているから。という基準になることはない。
いやー、こういうのって心が地味に疲れるのよね。。。って思いました。






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