ミュージカル『ジェイミー』 Behind the Scene Vol.3 ミュージカルナンバーの稽古!ここからロコ・シャネルの伝説が始まる
6月下旬、2階建てのセットが組まれた稽古場。
ジェフリー・ペイジも合流し、日々すこしずつ場面が出来上がっていく。
■大切な出会いのシーンの稽古
この日の場面は大切な出会いのシーン。母 マーガレットの後押しを受けて、ドラァグクイーンを夢見る高校生 ジェイミーが初めて訪れたのはドラァグドレスショップ“ヴィクターズ・シークレット”。そこでジェイミーは石川禅演じる店主 ヒューゴと出会う。そしてヒューゴは、かつての自分=伝説のドラァグクイーン ロコ・シャネルについて語り始める。
もちろんミュージカルなので、この物語がダンスも盛り沢山のビッグナンバーとなっている。ジェフリー氏が「とても楽しいナンバーになります。」と稽古開始時に宣言した通り、笑いの絶えない稽古となった。
このナンバーで初めてドラァグス=トレイ・ソフィスティケイ役の吉野圭吾、ライカ・バージン役の泉見洋平、サンドラ・ボロック役の今井清隆、そしてカバーを務める永野亮比己が劇中に登場する。
■ジェフリーによるオリジナル振付の指導
日本版『ジェイミー』はジェフリー氏オリジナルの振付。出来上がった振付をただ教えるのではなく、その場でキャストたちとディスカッションしながら、繰り返し繰り返し調整を重ねて、よりよい振付、よりよいシーンを作りあげていくのが、ジェフリースタイル。
「もっとマタドールみたいに!」
「はい、美しい!」
「こんなに踊れるなんて思わなかった!」
「あなたの踊りでインスピレーションが湧いたからこうしてみよう!」
そうして一歩ずつ一歩ずつロコ・シャネルの伝説が作りあげられていく。そして細かい台詞や動きで日本人に理解しがたい部分は、演出補の元吉庸泰さんが細部に渡るまでアジャストしていく。こうして約5分のビッグナンバーが完成するまでに5時間!こうして今日も一歩ずつ一歩ずつ、日本版『ジェイミ-』の初演が作りあげられていくのである。
日本版『ジェイミー』は、この混沌とした世の中で、約1か月後には東京で“爆誕”する予定だ。まずはその日を楽しみにしてほしい。
■稽古場覗き見動画はこちら!
稽古場のぞき見会より歌唱シーン披露映像
【作品情報】