エーテル体にアストラル体?記憶違いでチャレンジャー教授に辿り着く。 放送大学:発達科学の先人たち「シュタイナー」の章 感想
発達科学の先人たち、第7回はシュタイナー「子どもの教育」「教育術」。
放送大学のスケジュールではそろそろ単位認定試験が始まります。簡単な復習も兼ねて…と思いつきで書き始めましたが、なかなかすすまず、まだ7回。
これとは別に勉強しなくては。
今までの授業はこちら。
●「発達科学の先人たち」を学ぶ
●植物にも心がある!? 「アリストテレス」の章 感想
●まるで呪いの書。 「貝原益軒」の章 感想
●動物の表情についての分析が面白い。「ダーウィン」の章 感想
●“英雄と神々の時代”というワードに目が眩む。「ヴント」の章 感想
●「道徳」という謎の時間を思い出す。「デュルケム」の章 感想
七年周期教育
さて、シュタイナー。私も名前だけは知っていたんですが、20年くらい前に子育て中の方から聞いたのみ。どんなことを考えていたのかまでは全く知らず(みんな知ってるの?)この章に入りました。
自由主義教育の流れを汲む教育実践家ということで、おもちゃや子どもの記憶についても取り上げられていて、暗記についての記述には納得させられてしまいます。確かに九九なんてあの頃だからすんなり頭に入ったのかも。
思わずちょっと笑ってしまったのが、「子どもの教育」で出てくる「七年周期教育」の一節で、シュタイナー曰く63歳で成長の頂点を迎える…のだそうです。え、63歳で完成??? そろそろちょっと急がなくては(笑)。子どもの教育より22歳以降の各段階が気になってしまう!
エーテル体?
気になるといえば、立て続けに出てくるエーテル体とかアストラル体とか謎めいた用語。シュタイナーは子どもの頃から霊感があったそうで、41歳で神智学協会の会員となり、ドイツ支部を創設、事務総長まで努めます。その後脱退して人智学(アントロポゾフィー)協会を設立。
そんなわけで前述の通り謎用語乱発の説明文に、少々面食らってしまいました。違うイメージ(もしくは合っているのかもしれない)が頭の中にどんどん湧いてきてしまって普通にすっと理解しづらい(←これって私だけなんだろうか?)。
エーテル体は活力体、生気体とのことなんですが、噛み砕いて(?)「活性」と言われてもわかるようなわからないような。アストラル体は情緒体、感情体とのことなので、思春期みたいなものでしょうか。
一旦理解したつもりでも文章の中にたくさん投入されると頭が混乱しますね。余計な映像(?)が頭の中に出てくる出てくる。
チャレンジャー教授(試験に絶対出ません)
ここから話が思いっきりずれますが、エーテル体と聞いて、現実逃避のようにパッと思い出してしまったのがコナン・ドイル。ホームズで有名ですが、私は小学生の頃、SFのほう、チャレンジャー教授のシリーズ(「失われた世界」とかね)が好きで文庫を持っていました。
その記憶でエーテル体?あれ、ドイル?と思って調べたら、地球が“エーテル帯”に突入してしまうという「毒ガス帯」という話でエーテルの意味が違いました。体ではなくて帯だったか…と朧げな記憶をたどり、「毒ガス帯」含め3冊持ってたはずなんだけどと本棚を探すがみつからず、かわりに昔のSFマガジンが出てきて、シュタイナーと全く関係ない方向にどんどん逸れてしまう(あやうく読み始めるところだった)。
でも彼も霊的なものに傾倒していたんですよね。時代は…と見てみたら、ドイルは1859-1930、シュタイナーは1861-1925。あれ、ドイルが2歳上なだけのまさに同世代! この頃は心霊主義が各地で盛んだったようで、科学と心霊の境界が今よりずっと曖昧な時代だったんでしょうか。2人がどこかで会って意気投合してたりして、とまた妄想モードに入るのでした。
オイリュトミー
芸術はシュタイナー教育の最も重要な要素のひとつ。またまた謎のことばですが、教育に総合舞踏芸術のオイリュトミーを導入したとか。(これまたミクロコスモスやらマクロコスモスやらのカタカナが……)
いったいどんな舞踏なの?と思って検索してみたら、これかな?
Eurythmy Performance - Verse, taken from the Sanskrit by Rudolf Steiner
子どもと博物学についても言及していて、こうして読んでみると(霊的?な説明はさておき)シュタイナー教育はなんだか良さそうな感じに思えます(大雑把な感想でごめん)。放送授業冒頭で言われていた「批判」というのはどういうものなのかな、と調べてみたくなりました(なんとなく想像はつくけども)。