藤原ユカ| L'escargot Design

アートディレクター/グラフィックデザイナー* 今までしてきた仕事や勉強、少々やさぐれた子ども時代について主に書いています。 放送大学 心理と教育コース在籍。学割で行く展覧会の感想なども書く予定。詳しくはプロフィールメニューへ。 *みんなの知らない昔の話も書く!

藤原ユカ| L'escargot Design

アートディレクター/グラフィックデザイナー* 今までしてきた仕事や勉強、少々やさぐれた子ども時代について主に書いています。 放送大学 心理と教育コース在籍。学割で行く展覧会の感想なども書く予定。詳しくはプロフィールメニューへ。 *みんなの知らない昔の話も書く!

マガジン

  • 私の仕事カタログ

    今までしてきた仕事について書いています。 職業はずっとグラフィックデザイナーでも、駆け出しの頃はなんでも屋っぽいところがあったし、それこそ子どもの頃からいろんな仕事をしてきました。時にはおかしな小遣い稼ぎも。 現在進行形の仕事は書けないことが多く、自然と昔話になりますが、世の中もデザイナーの仕事環境も大きく変わったので、通じる話が書けるや否や。 思いつくまま書いていきます。

  • 展覧会 GO GO

    2023年春から社会人大学生になったので、学割を使って展覧会に多めに行きたいと思っています。モチベーションアップのためにマガジンを作りました。美術展の感想の他にも、ギャラリーや展示会、それから昔行った展覧会の思い出話も成り行きで含みます。 デザイナーのインプットの記録。アウトプットである仕事が忙しい時は放ったらかしになるかも。ぼちぼち書きます。

  • 放送大学[デザイナーの勉強部屋スピンオフ]

    2023春、放送大学 心理と教育コースに入学しました。入学前から入学のあれこれ、授業のことなど書いています。 *「デザイナーの勉強部屋」マガジンからのスピンオフです。放送大学以外でもあちこちいろいろやっています。よかったらそちらもぜひ。

  • デザイナーの勉強部屋

    今まで取った資格や受けた検定、講座などについて書いていきます。フリーランスという形態でスキルや知識が固定化しないために、ということもありますが、そもそも知らないことを聞いてみるのが好きというだけのこともあり、デザイナーという職種と関連するものであったり、そうでなかったり。

最近の記事

版下|消滅した仕事〜ある写植屋での日々

印刷博物館での「写真植字の百年」の展示を見て、感想を書いていたら、写植屋で版下として働いていた頃のことをいろいろ思い出してきました。 今やわからない人が多い「写植屋」や「版下」。たった3年ほどの一社限りの経験ですし、数十年前のことなので記憶違いもあるかもですが、思い出せる範囲で写植屋での仕事について書いてみます。 写植屋の仕事食いっぱぐれない仕事 この仕事についたきっかけは、夜間のデザイン専門学校で、授業の終わりに先生が発したこの質問。 「今、昼間働いてないやつ、いる

    • 元写植屋勤務、印刷博物館「写真植字の百年」を見てきた

      本格的にデザイナーになる前、写植屋で版下として働いていました。9時5時のアルバイトでスタートして3年ほどで退社。その後はデザイン事務所勤務で環境が変わってしまったけれど、今は跡形も無くなってしまった場所で過ごした日々は貴重な体験だったといえるかも。 私にとっては記憶の中にだけ存在してきた幻のような世界。 写真植字の百年というなら、その3/100くらい写植屋に在籍していた者として、印刷博物館で開催中の「写真植字の百年」を見てきました。 写研とモリサワ 写植の最初はイギリ

      • フリーランス協会のイベント「Independent Power Fes 2024」に行ってきた

        11月1日は「いいひとりの日」だそうで、フリーランス協会のイベントIndependent Power Fes 2024(IPF2024)に行ってきました。昨年に続き、今回2回目の参加。 出入り自由の半日イベント 13時スタートで夜までの長丁場イベント。出入り自由。 会場は二つに分かれていて、大きなセッションが行われる大会場、ビルの通路を挟んで中くらいのセミナースペースのほか、随所にある企画ブースなど。 開催されるのは、セッションやセミナー、ワークショップなど。フリーラ

        • [放送大学2024年1学期]勉強モードのスイッチが入った「心理学研究法」

          1学期にとった授業の感想まとめ第2弾。 2学期が始まっていますが、ぼちぼち振り返ります。今回は「心理学研究法」。 心理学で所定の科目の単位を取って放送大学を卒業すると、認定心理士の資格を申請することができます。せっかくなので取りたいよなあ、と思って科目を見ていくと、どうやら心理学研究法と心理学統計法は避けて通れないらしい。 それなら早めに取っておこうというわけで、1学期に心理学研究法、2学期に心理学統計法と、順番に履修することにしました。 心理学を学ぶにあたって(私の頭

        マガジン

        • 私の仕事カタログ
          17本
        • 展覧会 GO GO
          24本
        • 放送大学[デザイナーの勉強部屋スピンオフ]
          38本
        • デザイナーの勉強部屋
          22本

        記事

          [放送大学2024年1学期まとめ]じんわり幸せを感じる「知覚・認知心理学」

          10月に入り、2学期が始まった中途半端なところで、1学期を振り返ります。 本当は夏休み中にと思ってたんですが、なにかと混んでいてこのタイミング。 放送大学に入って2年目の1学期。大学の仕組みにもだいぶ慣れて、今年に入って本格的に心理学を学び始めました。1学期は欲を出して、放送授業3科目、面接授業2科目。 放送授業は面接授業に比べてボリュームたっぷりで、どうしてもロングスパンのおつきあいになります。だから相性(?)というか、興味が続かないと辛いかも。 そういう意味ではバッ

          [放送大学2024年1学期まとめ]じんわり幸せを感じる「知覚・認知心理学」

          放送大学の学園祭「茗荷祭」に行ってきた

          昨年春に入学した放送大学。所属している東京文京学習センターの学園祭、「茗荷祭」に行ってきました。 コロナ禍でずっと中止だったので、久しぶりの開催(5年ぶり!)だそうです。 特別講演会やステージ(?)などは時間が合わなかったので、展示などをざっと回りました。そもそも通信制なので、他の大学のような賑わいはないですけど、そこは期待しているところではないので問題なし。 展示も地味めなんですが、手づくりっぽくてほのぼの。そして古本販売のコーナーには印刷教材がずらり。 一冊200

          放送大学の学園祭「茗荷祭」に行ってきた

          [放送大学]2学期の印刷教材、到着

          2学期の印刷教材が届きました。 今回申し込んだ放送授業は、心理学統計法と錯覚の科学の2科目。 心理学統計法 所定の単位を取得して卒業すると得られる認定心理士の資格や、放送大学の科目群履修認定制度の条件を見ていくと、どうも心理学研究法と心理学統計法は避けて通れないようなので、2年目の今年、順番に受講することにしました。 1学期は研究法の単位がめでたく取れたので、いよいよ統計に挑戦です。 すでに授業はながら聞きしてますが、研究法を勉強済みなのでわかる部分と、聞いててさっぱ

          [放送大学]2学期の印刷教材、到着

          子どもの気持ちがよみがえる。目黒区美術館「生誕130年 武井武雄展」

          目黒区美術館で開催中の武井武雄展に行ってきました。 子どもの頃キンダーブックを買ってもらったり、母もよく名前を口にしていたので(武井武雄って声に出して言いたい名前ですよね!)とても懐かしく、武井武雄はディックブルーナと並んで私の原体験と言っていいかも。 お目当てはやっぱり「童画」。武井武雄の絵はなんとも言えない異国情緒があって、不思議なリアル感もあって、いろんな国にいってみたい!(空想の国も含めて)と子どもの私の気持ちを掻き立てました。 展示を見て回りながら、そんな気持

          子どもの気持ちがよみがえる。目黒区美術館「生誕130年 武井武雄展」

          父のセーラーカラー

          今日は8月15日。 この時期思い出すのは、父が亡くなった年の暮れ、実家に帰った時に母が出して見せてくれた父のセーラーカラー。 親を早くに亡くした父は、血のつながらない親戚の家に身を寄せていた。子どもながらに考えたのだろう、戦争中、まだ徴兵対象の年齢ではなかったのに、志願して海軍に入った。いつだったか、軍隊に入れば食べるものと住むところが確保できるからだと確か聞いた。 結局、訓練しているうちに終戦を迎え、彼が戦地に赴くことはなかった。それどころか、もともと住んでいた場所は

          父のセーラーカラー

          練馬区立美術館「平田晃久|人間の波打ちぎわ」を観てきた

          練馬区立美術館で開催中の「平田晃久|人間の波打ちぎわ」をみてきました。 平田晃久氏は来年から始まる練馬区立美術館の建て替えの設計を担当している建築家。すでにイメージ図は目にしているのですが、いったいどんな美術館になるのだろうと、足を運びました。 そもそも建築家の展覧会ってどんなだろ?と思いましたが、平田氏の作品を並べて見せるというよりも、頭の中、考え方、まとめ方を覗き込むような展示になっていました。 氏の提唱する「からまりしろ」というどこか抽象的なコンセプト、実際に設計

          練馬区立美術館「平田晃久|人間の波打ちぎわ」を観てきた

          (はじめての)夏休みの自己学習と次学期の科目

          昨年入学した放送大学も今年で2年目。 単位認定試験が終わって夏休み中です。 次の学期では「心理学統計法」を取ろうと思っているのだけれど(どうやら心理学を学ぶには統計は避けて通れないらしい)、この辺はさすがに高校からのブランクがありすぎていろいろ怪しいので、この休みに数学の復習をしています。 「高校数学の基礎が150分でわかる本」という本を買い、ちょっとずつ読んで問題解いて。とりあえず関数のところまでは終了しました。 中学までは得意だった数学も、高校で放棄してしまったせい

          (はじめての)夏休みの自己学習と次学期の科目

          饅頭事件

          子どもの頃の話を書いたので、少し続けてみようと思う。 時は昭和の高度成長期。デザイナーになった経緯の中でも触れたけれど、私は小学校で先生に目をつけられてしまい、いじめられていた。 苦手な体育の時間はもとより、それ以外でもことあるごとに馬鹿にされた。 国語・算数・理科・社会は得意だったし、図工も両親のおかげで(父は家具職人で母は洋裁をやっていたという超器用ファミリー)問題はない。音楽は別の専門の先生が担当していたので手が出せない。 だからホームルームの時間や雑談は要注意

          私がデザイナーになったわけ、を書いたわけ

          私がデザイナーになったわけを子どもの視点から書いたので、今度は大人になった私がどうしてこれを書いたのかを補足しようと思う。 本当は少しずつ、順を追って何回かに分けて書こうと思っていたけれど、今回のnoteの応募要項にあわせて1万字、一つにまとめて書いてしまった。 やたらと長いし、しかもどんどん望みが消えていく話だし、途中でうんざりした人もいると思う。申し訳ない。このうんざりは本人にとっては何年も続いたのだから、それに免じてご容赦願いたい。 小学生のうちからいじめられたり

          私がデザイナーになったわけ、を書いたわけ

          私がデザイナーになったわけ(物理学者でなく)

          なぜデザイナーになったのかと聞かれる度、いつも少しばかりうしろめたさのようなものを感じてしまう。 憧れを抱いたわけでも、目指していたわけでもないからだ。子ども時代の長い困惑の先に、偶然見つけた選択肢で、状況が違えば他の仕事についていただろう。 私が育ったのは昭和の高度成長期。良い時代としてノスタルジックに語られることも多いけど、物事の半分しか見えていないと思う。 これはもう半分の忘れられた世界で生きてきた、あきらめが悪い不器用な女の子の物語だ。 長いトンネルの入り口で

          私がデザイナーになったわけ(物理学者でなく)

          デザイナー的感想:三島喜美代―未来への記憶をみてきた

          デザイナーとして仕事をしてきて、チラシやポスター、以前は新聞広告なども、今までどのくらいつくってきたでしょうか。 家具や本と違って、私の主な仕事の広告はつくってもすぐに捨てられる運命のものだから。やや自虐的に言うこともあったのですが、今回はそんな印刷物を題材に作品をつくり続ける三島貴美代さんの展覧会に行ってきました。 会場は練馬区立美術館。 雨の日の美術館 会期が始まってからずっと行けるチャンスをうかがっていたのですが、立て込んでいてなかなかタイミングが合わない。先日

          デザイナー的感想:三島喜美代―未来への記憶をみてきた

          面接授業受けてきました。「捜査・裁判の心理学」

          先日、今学期最初の面接授業に行ってきました。「面接授業」というのは放送大学のスクーリング。全国にある学習センターで受けることができるんですが、なんだかんだいって、面接授業はまだ東京文京学習センターが続いています。 1年目は、神社・神道の基礎知識、不穏と不安の民俗学、と自コースから少し離れた科目を取りましたが、今回は心理学。土日の2日間で受けてきました。 今学期は面接授業以外も自コース(心理と教育コース)ばかり。本格的に勉強し始めた感があります。 事前準備:参考書を買う

          面接授業受けてきました。「捜査・裁判の心理学」