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歌うことで抵抗する人びと

 歌手ビクトル・ハラの最期は伝説のように語り伝えられています。   1973年9月11日、南米チリではアジェンデ政権が軍部の暴力によって破壊されました。ビクトル・ハラは抵抗する人びとを励ますために「ベンセレモス」を歌います。兵士たちに脅迫され暴行されても歌い続けようとしますが、銃弾を浴びせられ命を失いました。
「ぼくの歌は星々に届くための足場/真実を歌いながら死んでゆく者の血管の中で脈打つとき/ぼくの歌は意味を持つ」(「宣言」)

「ベンセレモス」


 公開中の映画「デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング」(スー・ウィリアムズ監督)は香港の民主化運動の中で歌い続けるデニス・ホーを描いたドキュメンタリー作品です。彼女は弾圧に屈することなく、「激しい雨でも僕らの志は消えない/傘の花を咲かせよう」と人びとを力づけています。
映画「デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング」予告編


 タイでは王室改革、不敬罪廃止などを求める民主化運動が続いています。「独裁に対抗するラップ」というヒップホップ・プロジェクトが運動の中で支持されています。下記の動画は「プラユット(首相)は嫌い でも俺はベリーグッド/家にカレンダーはない 変革を望むから/おまえが税金を食らうから 俺たちはここにいる」(「変革」)と歌っています。


 今年の2月、スペインではラップ歌手パブロ・ハセルが拘束されました。王室や警察を批判する歌やネット投稿を理由にこれに抗議する人びとが各地でデモに参加しました。

 クーデターによって国軍が暴力支配を続けるミャンマーでも人びとは歌いながら抵抗を続けています。下記の動画は人びとが歌っている抵抗歌(プロテストソング)を10曲収録しています。


#SaveMyanmar   #RejectTheMilitary

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