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2019.5.17 わたしのあたまのなか


有機フッ素化合物「PFHxS」に関しては、
全国平均の53倍に上る血中濃度が検出された。


米軍基地と環境汚染
米軍基地と健康


沖縄にはまだ「戦後」がきていない。
いつになったら「戦後」になるんだろう。


今月から、約一年ぶりに
介護予防教室の担当看護師もやっている。

そこで体操や筋トレをしながら
食事や栄養の話もするのだけれど

「食欲があることは健康な証拠ですが、
ごはん、パン、めん類などは少し控えめに
お肉は赤肉であれば、食べれるだけ食べてOKですよ〜」
という話をした。

「だからよ〜。ごはんもパスタもそばも大好きで
作った分食べてしまうさ〜。おいしいから。
私たちもあんたなんかくらいの年の時は
痩せていたよ〜笑
あい、ホント。食べるものなかったから。
今はなんでもあって、豊かになって
なんでもおいしいから、しあわせだねぇ。
全部食べてしまって、こんなに大きくなってるさ〜笑」

という軽い笑話から

「昔は何にもなかったからねぇ。
戦争があって、、、
はぁ。昔のことはあんまり思い出したくないねぇ。」

と言って、ハンカチを目頭に当てるところまでになる。

一瞬シーンとして、風がそよそよ〜と入ってきて
そんな時に米軍の戦闘機の音が聞こえる。


爆音が通りすぎたら
「はい、じゃあ休憩終わり!また筋トレはじめていきましょうね!」
とインストラクターの先生が声をかけてくれて、
体操&筋トレ&脳トレが開始される。


毎回、というわけではないけど
どこの介護予防の教室に行っても
似たような場面は何回も遭遇する。

あまりにも日常だけれど、
笑顔でゆんたく〜の大先輩方が
「昔の話」になると、
みんな同じような「リズム」になるような気がしている。
独特の空気感。
もっと話したいような、これ以上は話したくないような、
あれはなんだろう。

沖縄は豊かになった。
みんなそう言う。

うちなー言葉から「正しい日本語」になって
戦争がきて、アメリカ世〜になって
また日本になって、豊かになって。


沖縄は豊かになった。
食べるものもたくさんあって、幸せだ。

でも、時たま、こういう記事がババンと出る。

沖縄、沖縄。

うちなーんちゅの幸せのために、健康のために
私には何ができるのか。
コツコツコツコツ、頑張っても頑張っても
こういう「現実」が出る。

私はひとりひとりの話を聞くたびに
私ひとりのチカラではどうしようもない、
よりよく生きようと頑張る仲間たちのチカラだけでは
どうしようもない、
大きな大きなチカラを感じてしまうことがある。

私は、おばあちゃんおじいちゃんたちの悲しみを、
生き抜いてきた強さを、受けとめるスキルをまだ持ち得ていない。


「うちなーんちゅが、幸せに生きることが
私たちの最大のレジスタンス」だと思って
私は毎日、行動して、考えて、を繰り返しているつもりだけど
こういう記事を見てしまうと、
どうしても、、、やりきれなくなってしまう。


沖縄と健康。
間違いなく歴史と環境と社会的つながりが関わっている。
全てを網羅はできないけれど、
ぐちゃぐちゃになった糸を、一つずつほぐすことはできるんじゃないかと
私の役目なのかな。と思ってもいる。


私にできることはなんだろう。
ふー、、。。。

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金城有紀  KINJO YUKI
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