AIと生活を共にする202X年
今日ちょっと不思議な光景をみたんだ.僕の弟がタンスの中に入って何かブツブツ喋ってたんだけど、電話かなって最初は思った.
でも僕の弟はまだ小学2年生だし友達がスマホを持っていたり電話番号を持ってるわけがない.じゃあ何を一人でブツブツ喋ってるんだろう.「君は何をしてるんだい?」と聞いてみた.すると「YouTubeを見てる」と返答してきた.
「独り言が大きいよ」と少し注意すると弟は「違う、ただ調べてただけ.見たい動画が出てこない」という.
その時僕は理解した.僕の弟は入力がめんどくさいから音声入力してるんだと.僕はZ世代の人間だけどYouTubeで音声検索をすることはない.普通にキーボードで打つし別にめんどくさを感じていなかった.でも弟にとってはめんどくさい作業という認識だった.
でもYouTubeの音声入力はそこまで優秀ではないらしく何回も繰り返していた.絶対打つ方が早いだろうに.
でも思い返せば検索は手入力でも僕はSiriを使っている事に気づいた.朝起きてスマホを触る前に天気を確認するし音楽をかけて欲しい時に使ったりしていた.
ちょっと話を変えると今の社会ではAIの問題でもちきりでAIが僕たちの生活に侵入してきて僕らはAIの奴隷と化す.みたいな話だ.
この前高校生と話してる時に
「AIが僕たちと共生していくってなんか想像つかないっていうか、なんか排他的に思えてくる」
と言ってた.どうも彼はドラえもんの世界を想像しているのかな.と話から少し感じた.
でも既に僕たちはAIと共生してるし、それを受け入れているんだよな.と思った.さっきいったSiriも同じだ.身体性なのか3Dでの仮想世界での身体を持っていないだけで人間と同等にコミュニケーションを行えるAIだ.(雑談とかユーモアは少ないが)
「おはよう」と言えば「おはよう」と返してくれる.
AIに気分なんかないからいつでも明るく返してくれる.その辺は毎日機嫌が変わるようなめんどくさい上司に比べればいいなと思う.
要は最近はAIとの共生社会に対して危機感を持っていたり問題意識を持っていたりするが意外にも共生は自然の万物だということだ.
今後のテクノロジーによってメガネ型のデバイスに完全移行するかもしれない.スマホを持たずにデバイスから発せられる電波によって完全なメガネバイスとしてコモディティ製品として市場に出回ると思う.
そうなればドラえもんと殴り合いは出来なくてもコミュニケーションくらいだったら2030年頃にはできるようになってると思う.
ユーザーインターフェースが薄れてきてきている移行期間の問題がAIと共生問題なのかもしれない.実際にAIロボットペッパー君がヒカキンの家に居るように僕らがお手伝いとしてのAIロボット.ペットとしてのAIロボットを家に招いても何ら壁はなくなる.
だがそれは人間が未だロボットよりも優秀であると誤認.想像しているだけなのかもとも思える.
既に僕らはAIの奴隷だ.僕はApple Watchを常日頃身につけているんだけどあんまり座ってると「立ちましょう」って促される.毎日の消費カロリーを設定しておけば通知して運動を促される.
そう既に僕らは人類は機械の奴隷である.(まだ一部かもしれないが)
あとの人間の主張は最後のわがままというか言いたいだけというか.そんな感じ.
僕らは既にAIとの共生社会を築いているし、あとは僕らの移住だけだ.その移住権は持ってる.君は移住できるだろうか.移住せずに無意味な壁を作るのだろうか.どちらにせよ既に始まってる話には変わりない.