春への手紙
あなたと手を繋いだこと
あなたと泣き、そして笑いあったこと
ずっとつづくものなど
ないとは知りながら
ずっとつづいてほしいと
願うのは
かなしく空っぽなことなのでしょうか
春の風が思い出をさらっていきます
あの日、あの時が
どんどん どんどん
遠くなっていきます
いさぎよく さよならと手をふるには
まだ 心があたたかすぎるのです
あなたと繋いだ手
あなたの笑顔
あなたの涙
もう少しだけ
思い出と呼ばずにいていいですか
もう少しだけ
この胸のなかのあたたかさに
そっとしまっておいて いいですか