さがしもの 16 小川葵 2017年1月15日 10:15 磨硝子(すりがらす)の向こう側焦点を合わせず みつめるなんだか とても たいせつなものがそこにはあるように思えて 像を結ばせずに みつめたほうがその ほんとう に近づける気がして。 僕はぼんやりと暮らしているけれど、なにもかにもを 諦めたわけじゃないよ 風の音に おびえる 朝も雨の色に そまる 夜も その奥のほう ずっとずっと奥にあるやさしい 飴色の ほんとうを探すために。 #詩 #さがしもの #おいてけぼりの国 ダウンロード copy #詩 #さがしもの #おいてけぼりの国 16