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小川葵
2017年1月15日 10:15
磨硝子(すりがらす)の向こう側焦点を合わせず みつめるなんだか とても たいせつなものがそこにはあるように思えて 像を結ばせずに みつめたほうがその ほんとう に近づける気がして。 僕はぼんやりと暮らしているけれど、なにもかにもを 諦めたわけじゃないよ 風の音に おびえる 朝も雨の色に そまる 夜も その奥のほう ずっとずっと奥にあるやさしい 飴色の