シェア
小川葵
2016年10月26日 15:20
重力手すりのない階段引き寄せられる突き放される怖さ、あるいは そこにあるもの。 「窓は少し開けておいて」君の声、聞こえた気がした秋の庭 木漏れ日のなかで 何か温かい飲み物を喉をとおる液体に何か温かい食べ物を頬を膨らます個体に それらに頼らないと立ち直れない 今という時間が 重力に引っ張られ、突き放されて 顔をあげられず #詩
2016年10月8日 11:58
あわせた両腕がお互いの体温の間で小さくふるえるうずくまって肩をよせあって床に映る自分の影と終わりのない競争をしている窓の外では泣く空が雨の音をたてて5時を知らせるチャイムをわたしの微熱をおびた体温をそっとなでて響かせている