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僕のアンチエイジング実験室 (7) 体重維持の味方 - 低糖質食品グルメの旅

はじめに

連載の第2回目で、糖質を控えて体重をコントロールする話をした。体重は、「落とす」より「維持」するほうが大変。運動して筋肉を維持し、代謝の低下を食い止めつつ、糖質や脂質、塩分過多な食生活をなんとか見直す──言葉で言えばシンプル。でも実行となると、ストレスが溜まりがちだ。

そもそも僕はジャンクなものが結構好きだし、毎日のランチを生春巻きやサラダだけで乗り切れるメンタルは持ち合わせていない。仕事関係の食事会だって断るわけにもいかない。そんな中で、少なくとも糖質の水準を安定して抑えるコツは、日頃から“低糖質食品”をいろいろ試し、いつでも摂取できるようにしておくことではないかと思っている。

ただ、世の中の「糖質オフ」や「低糖質」と名の付くものは、残念ながら味や食感が微妙なものも多い。そういうのを買ってしまうと、結局口に合わずにストレスが余計に増え、食べきれずに捨てるハメになることも。
そこで今回は、僕自身が何度かリピ買い、いや箱買いしているお気に入りの低糖質グルメを紹介してみたい。味の好みは人それぞれだとは思うけれど、どれも食べる罪悪感を抑えつつ、しっかり“ジャンク欲”を満たしてくれる代物ばかりだ。

ただし、糖質だけに注目していて、塩分や脂質などのトータルバランスをあまり考慮しているわけではない。食べ過ぎれば当然、不健康コースへまっしぐらなので要注意。言うなれば息抜きやチートデイのお供として受け止めてもらえればありがたい。


1. 低糖質・高たんぱく カップ麺

まずは低糖質×高たんぱくモデルを展開している日清食品のカップヌードル。「えー、でも味はどうなの?」と疑っていたけれど、これがなかなかイケる。味の落差はあまり感じないうえ、麺の食感もしっかりしている。ここに野菜やもやしを一瞬だけ茹でて盛り付けたり、ポーチドエッグを投入したりすると、地味に満足度が上がる。週に何食でもいけそうな予感がしてしまうのが怖い。個人的には“醤油味”が推しだけど、シーフードやカレー、チリトマトも同じ低糖質ラインがある。
そしてどん兵衛のPROモデル。通常版と大差ない味で、十分においしく食べられる。食物繊維も2/3日分をカバーしてくれてるというから、ちょっとありがたい。


2. 自宅でつくる低糖質ラーメン

糖質制限中の最大の敵 ── 僕にとってはそれがラーメンだ。食べてしまうと「一週間分の節制がパー…」になる気がしてテンションが下がる。でも、この低糖質麺を知って以来、ちょっと気持ちが楽になった。
僕が行き着いたのは、富多屋生麺が出している「麺くる 糖質55%オフ」。これは普通に美味しい。下手なラーメン屋に入るくらいなら、自宅でこれ食べたほうが全然満足。冷凍で箱買いできるから、まとめ買いにも都合がいい。麺は中太で噛みごたえもあるし、1分半ほど茹でればサクッと仕上がる。

スープは創味の塩ラーメンスープ(業務用)を常備して、お湯で割って合わせている。好みの具材やゆで卵と一緒に仕上げれば、罪悪感の少ない絶品ラーメンの完成。平日の昼から「ラーメン食べたいな…」という欲求をストレスなく解消できる。まさに最強の組み合わせ。

↑ 塩ラーメンスープがちょうど今販売されていないみたいで醤油版


3. コーヒーのお供はやっぱりチョコ

ラーメンの誘惑をどうにかしたと思いきや、食後にコーヒーを飲んでいたら、チョコが食べたくなるw 自宅で仕事しているとコーヒーの消費量がかなり増えて、気づくと甘いものを欲してしまう。そういうときに頼りになるのが、でん六の「ロカボナッツチョコ」だ。
アーモンドやクルミなどのナッツ類がチョコに包まれていて、食感も楽しいし、甘味はしっかりしているのにノンシュガー&低糖質というありがたさ。箱買いしておけば、小腹が空いたときに手を伸ばすだけで気分転換できるのがいい。


4. 塩気が欲しいときはパスタスナック

甘いものを食べると、どうしてもしょっぱいものに手が伸びる不思議。わかっているけど止められない。これを「プリングルス」でやったら一気に崩壊するので、そこをなんとか救ってくれるのが三州総本舗の「パスタスナック」だ。
塩味がさっぱりしていて、サクサクした食感も心地よい。結構クセになる感じだと思うのだけど、うちの妻や子どもにはイマイチ受けが悪いので、好みは分かれるのかもしれない。僕はコンソメやトマト味も試してみたが、どうもピンとこなかったので、やはり塩味オンリーがおすすめ。


5. 酒のつまみに

お酒が好きな身としては、晩酌のつまみを何とかして糖質オフにできないかと考えてしまう。野菜や、低脂肪な肉の低温調理などもやってはいるけど、たまにハムやサラミが食べたい!となったときは「糖質ゼロのカルパス」を食べることが多い。
プリマハムの「北海道十勝 糖質ゼロ ひとくち カルパス」は、鞄に放り込んでおけば出張先のホテルで寂しく一人飲みするときにも活躍。もちろん脂質や塩分の存在感はかなり大きいので、“健康食品です”なんて言えたものじゃない。でもまあ、背徳感を薄めるにはちょうどいい。


6. とりあえずの1杯

ここまでくると「低糖質」の文字に踊らされているだけのようにも見えるけれど、ビールや発泡酒にも低糖質バージョンがあると聞けば試さずにはいられない。僕はビールを最初の1缶だけ飲むタイプで、あとはスパークリングワインやウイスキーに移行する流れが多い。
最初の一杯にさくっとおいしく飲めるビール/発泡酒は、ということで最近定番化しているのは、サントリーの「PSB - パーフェクトサントリービール」。普通にフルーティーで美味い。ホップの苦みもしっかりあるのに後味がすっきりしていて、妻も「これ美味しいじゃん」と意外な反応。これなら無理している感が少なく、心理的ハードルが低いのがうれしい。缶のデザインも良い。


7. 締めのカクテル

毎日必ずお酒を飲まずにはいられない僕は、ビール→シャンパン/スパークリングワイン→蒸留酒という順番が“定番コース”。ウイスキーを強炭酸で割って、丁寧にハイボールを作るのが至福なんだけど、たまにジンに走るときがある。
ジントニック…と言いたいところだけど、トニックウォーターは糖質が結構あるのが悩みの種。そこで使うのがパルスイートのカロリーゼロ液体タイプと、柑橘果汁。これを炭酸強めのソーダストリームで割れば、さっぱり甘いジンソーダが完成する。ボンベイ・サファイアなどの定番ジンを使うと安定感があるけれど、越後薬草のYASO GINみたいな変化球を試すのも楽しい。


まとめ

こうして書いていると、「そもそも量を減らして普通のものを食べればいいんじゃないの?」と思わなくもない。自分で突っ込みたくなるのが正直なところだ。ただ、ジャンクやらハイカロリーなものが急に食べたくなる時ってある。そんなときに“せめてインパクトを抑えられる”アイテムを常備しておきたいのが趣旨。
もちろん毎日これらを食べまくっているわけではなく、「お楽しみ」「チートデイのお供」くらいの位置づけでキープするイメージ。実際、糖質だけでなく塩分や脂質も考慮しなきゃな…と思い始めているから、本格的に食生活を再点検するならもっとやることは多いだろうな、と実感している。

だけどまずは、体重を維持するためにコツコツ続けてきた“低糖質習慣”を、自分に合う形で楽しくキープしたい。そのためにも、今回ピックアップしたような食品たちにはまだまだお世話になりそうだ。

(2025年2月15日)


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