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2人の悪魔まとめ読み

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不定期更新の創作BLのまとめ読み用
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2023年12月の記事一覧

2人の悪魔 #9 ⚠️

2人の悪魔 #9 ⚠️

まるで甘露の中

⚠️ややR表現を含みます。R15くらい

またあのきもちよくて冷たくてうずうずするものを与えられると思っていた。…だが、そんな気持ちに反してハーゲルはフェニの背を土に横たわらせると手早く腰帯を解いて薄く開かれた彼の素肌に手のひらを滑らせた。

「…な、ァ……冷たい、ンだけど…」
「siー…」

ハーゲルの体温は低い。悪魔であっても体温はある、その中でもフェニは低温動物の組み合わせ

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2人の悪魔 #8

2人の悪魔 #8

吐息に魅せられて

⚠️匂わせR表現を伴いますが、全年齢向けです

フェニは追い払われることもなく、来慣れた雪窟で大人しく床に腰を下ろした。なんの躊躇もなく床へ座り込んだフェニを見てハーゲルは何となく驚いた表情を見せたが、すぐに僅かな笑みを浮かべて言った。

「駄犬、自分がどこのポジションなのかよく理解しているようだな」
「なっ……アンタが毎回椅子に座ると床に引き摺り下ろすからだろうが!」
「それ

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2人の悪魔 #7

2人の悪魔 #7

仲違い、そして

雪窟から戻ってきた友人がなんとも魂の抜けた生気のない表情であっちをうろうろ、こっちをうろうろとしては何回めかの溜息をつき…といった具合なのが目に余る。さすがに帰ってきて一晩すれば落ち着くと思っていた自分が浅はかだと思い知らされるほど長く続いた。

「なぁ君?あれから何週間経ったと思ってる、ずっとそんな調子だが…いい加減その辛気臭い態度を撤回してくれないか?そろそろ目障りなんだが」

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2人の悪魔 #6

2人の悪魔 #6

刻まれた傷

フェニは全身氷漬けにされてからというもの、ハーゲルの目論見は大きく外れて懲りるどころか意気揚々と雪窟まで訪れるようになってしまっていた。

それも、口を開けば「鍛錬」「手合わせ」、だめだ嫌だ帰れと言えば「じゃあちょっとだけ」「なんでもいいから」「1回だけでいいから」と一歩も引く気配はない。
そんなフェニの様子にげんなりしながらも、適当に相手をしてやった方が意外と満足して帰る(時もある

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2人の悪魔 #0 短編2編

2人の悪魔 #0 短編2編

⚠️付き合っている軸で話が進みます
2編めはややR15表現を含むかもしれません

視線の見つめる先

フェニは隣で作業をする男の横顔を盗み見る。真剣な顔でガラスを削っている男は、こちらを気にすることもなく黙々と手を動かしている。約束もなく訪れてこうして寝床へ入れてもらったのはいいものの、まだやることがあるからとこうしてお預け状態を食らっているのだ。とはいえ、勝手にきたのは自分であるし、あまり我儘は

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2人の悪魔 #5.5

2人の悪魔 #5.5

提言

「キミ…それ本気で言ってるのか?」
「何がだよ」

ルキフェルは(一応)気を許している男にそう言った。それは彼にとってはかなり気を遣った優しい言葉であったはずだが、それでも男に対してはその優しさも無用だったらしい。

「他人に迷惑をかけた謝罪に行くのはまだしも、それで鍛錬を申し込むのって頭がどうかしたんじゃないか?…いや実はもうそうなっているとか?」
「馬鹿って言いたいのかよ」
「違う、赤

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2人の悪魔 #5

2人の悪魔 #5

雪原の訪問者

「……謝礼?」

怪訝な顔をせざるを得なかった。あの発情事件以降全く姿を見せておらず、さすがに応えるだろと思っていたのだが、狩りの帰りに声をかけられた。曰く、あの日の謝礼がしたいと。

「何されたかちゃんとわかってんのか?」
「わ、わかってるっての!だからこうして…アンタの手を煩わせたから…謝ろうと思って…」
「ふぅん」

巨躯を丸めてぼそぼそとそんなことを殊勝にも言うので、それく

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