群数列の解き方を考える
多くの問題集に示されている群数列の解法は初学者にとって難解である.なぜn-1群末項の関係からn群初項を見出すか理解しにくい.ここでは,群数列について表を用いた解法を示す.
群数列を考える際,重要なポイントが2点ある.
①多くの問題で,使える文字は群の数nのみである.
②群の数nに関連付けて,各群の項数や末項が初項から何番目かを明らかにする
この2点を踏まえて,各群の初項・末項を明らかにしていく.
【例】2 | 4, 6, 8 | 10, 12, 14, 16, 18 | 20... について検討せよ.
このような群数列を考えるとき,次のような表を示して考えると解くのが容易になる.
①1列目:群の数を書く
②2列目:各群の数を書く
③3列目:各群の項数を書く
④4列目:初項から末項までの項数を書く
⑤n-1群,n群について,①〜④を見出す.
表をみてわかるように,各群の末項数は(初項から末項までの項数)の2乗になっている.n群の初項はn-1群末項に2を加えると得られる.
このように数列を表に示すことで,群の数nと初項や末項との関係を容易に明らかにすることができる.
以下に具体的な例を示すので参考にしていただきたい.
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