2019年8月の日比野くん

今月投稿した『ひねくれ大学生日比野くんの日記』より、特に人気の高かったと思われる日記をテキストにして発表します。
人気はスキの数と閲覧数の比で判定しました。
ええ、完全に自己満足です！w

今月のエントリーは……
「祭囃子が聞こえなくなったから」
「皿洗いのライバルは」
「星空へと帰省しようか」
「ボールを蹴れば桶屋が儲かる」
「パリピするとは何ぞや？」
……の５作品でした。

それでは発表します。

ジャンッ！

＊

◆第１位「星空へと帰省しようか」（8/10）

日比野には逃げ場がなかった、帰省のために乗った高速深夜バス。
隣の男が肩にもたれてきて、いびきをかきはじめた。前の座席からはヘッドフォンの音漏れ、後ろのカップルはイチャついていた。
「俺はもう星空に帰省する！！」
日比野は窓から飛び立とうとした！……が、窓は数cmしか開かない。
夜風もうるさくて生暖かかった。

日比野くん評論家
「窓が開いたら果たして飛び立ったのか気になりますね。日比野くんが星の落とし子だとしたら、人間界はあまりに煩わしくて生きづらいことでしょう」

＊

◆第２位「祭囃子が聞こえなくなったから」（8/21）

日比野は悲しくなった。祭囃子の練習が聞こえなくなった。途端、秋の気配を感じるのは何故だろう。四季は俺の外側にではなく内側にあるのではないか……
天気予報も気象図も無意味に思え「俺の夏は終わらないっ！」とタンクトップ１枚で外に飛び出した！
確かに、雲が夕立を降らす準備を始めていた。

日比野くん評論家
「日比野くんは考えすぎると飛び出す習性があるようです。突飛な行動はたいてい失敗します。落ち着いて行動しましょうね」