日比野は退屈した。無性に皿を洗いたい。普段バイトでしているからだ。
実家には手練れの母がいる。調理器具は料理の間にさっと洗われ、つけ置きの皿はいつの間にか姿を消す。
ライバルは父ではなく母だ、俺に皿洗いをさせろ!!
睨みつけてくる息子を見て、母は「まだまだね」と言いニヤリとした。
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矢口れんと
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