矢口れんと 2021年1月19日 11:50 日比野はさめざめと泣いた。実家から電話で「帰ってくるな」と言われたのだ。しかたないことだ。留年穀潰しのこの俺を愛してくれなど言えるはずがない。根無し草、もう放浪の旅に出よう。ふと携帯が鳴り、母からメールが届いた。「不要な外出も控えること」母は息子の性格をよく知っていた。 いいなと思ったら応援しよう! ご支援頂いたお気持ちの分、作品に昇華したいと思います! チップで応援する #日記 #エッセイ #ショートストーリー #140字小説 #ひねくれ大学生日比野くんの日記 #53話 21