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去年今年のロマンス 【2025書き初め】

明けましておめでとうございます!

輝かしい陽光に満ちて2025年が始まりました。
あのミレニアムから四半世紀ですか。そりゃあ歳を食ったわけです。
感性の摩耗に悲しくなる瞬間も少なからずありますが、歳を取ると覚悟というか、妙に居直れる感じもあります。
創作なんて失敗したって死にゃあしないし、やめても生きてられるんだけど、あった方が、頑張ってた方がずっと楽しい。それで続けてきました。ちゃんとは数えていませんがnoteも何年目でしょうか?
ご縁のあったnoterさんの中にはやめて離れていった方も多数おりますし、一方で手の届かない高みへ進まれたような方もおります。
コンテストにも公募にも参加しない自分は、いったい何がしたいのか?と思ったりもしますが、単純に、作るのに手一杯でその先を考えられないのかもしれません。

しかし去年はその作るための時間を満足に取ることもできず仕舞いでした。俳句はそこそこの数を読んだものの、短詩は10篇程度、掌編は片手未満といったところです。
しかも神話系BL詩人を自称しているにもかかわらず、昨年のBLは掌編を1本のみ。なんとも目を覆いたくなる結果です。
今年はちゃんとBLしたいと思います。それなりにインプットはしてるんです。ただインプットして満足しちゃっているところもあるので、自分の表現欲から目を逸らさず、しっかり創作の歯車の原動力にあてていきます。

さて最近《ブロマン句》と勝手に呼んで、男性同士の精神的絆に基づいた関係を短い詩句に込めた作品を発表しています。
これはあくまで私見の一部なのですが、短歌は自分の内面と外世界とを二重移しにして、情感をたっぷり歌い上げる(旧来の)女性的な文芸の側面があると思います。一方で俳句は、具体的な景観をカッと映し出すことで感情を瞬間的に発生させ、その解釈は読者に委ねるものだと思っています。この視覚の優位性に(旧来の)男性性的な潜在能力を感じており、男性同士の絆を句に込められないかと画策しながら生まれたのがブロマン句です。ブロマンス自体には本来、恋愛感情や性愛は含まれないのですが、僕はまあBL作家なので(居直り)一緒くたにしてやっていきます。

というわけで年末年始のブロマン句3作。

ご実家を立てた逢瀬よ小晦日こつごもり

この逢瀬引き延ばしてこそ大晦日

淑気さえ颯爽と裂く長脚よ

いかがでしょうか? もっと洗練させて、はっと驚くような画を切り取っていけたらと思います。


昨今のコンプライアンスの波に押され、去年はBLのゾーニングのために別名義を作りました。今年はこの名義での活動を増やしていきたいと思います。といっても完全に分断してしまうわけではなく、矢口れんととの交通も残しながら、適材適所で作品を発表していきます。
5年ほど、書きたいと思いつつ筆を取れていなかった《美大生も風鈴職人》の年の差BLをようやく始めました。肩の力を抜いて書きたいので、Xでの不定期連載です。まとまったらnoteでも発表するかもしれません。ご興味のある方は、ハルニレ律(りつ)のXに遊びにきてください↓ (ただしBL&オタクのアカウントですので閲覧にはくれぐれもご注意ください)


それでは、今年も皆さまと僕の創作および鑑賞とが充実しますように。素敵なコンテンツに出逢いますように。
何卒よろしくお願いいたします!!



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矢口れんと
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