ホルムアルデヒドの感作(アレルギー)回避について考える。
最近、シェディングという謎現象についてホルムアルデヒド(HCHO)の観点から記事を書いています。
そして、HCHOについて調べる中で『感作(アレルギー)』について知りました。慢性暴露が『感作』に繋がるようで、これはなかなかヤバイような気がします。
私は最近、謎解明のため各所を測定してますが『ミイラ取りがミイラに!』みたいになりかねません。
ということで、今回の記事では『感作のリスク』について考えてみました。
よろしければどうぞ。
(記事中で私は『感作』を『アレルギー』と考えています。誤りかもしれませんので、詳しい方は指摘していただけると助かります。)
◆臭気への適応と感作
前々回の記事の重要な部分を再度引用します。
今回の記事はこれがすべてと言ってもいい内容です。
◆臭気への適応
引用部での『臭気への適応』については、簡単に言うと『慣れ』で良いかと思います。
体臭や自室の匂い等、自らの周囲にありふれた臭いは脳が感度を落とします。シェディング(HCHO/TVOC)についても同じようなことが起きていると考えられるでしょう。
詳細は以下の記事で書きました。
そして、今回の引用部によると匂いを感じないとしても症状は出るとされています。まあ、やっぱそうですよね。
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ちなみに、『臭気の閾値は 0.5 ~ 1.0 ppm』とありますが、私の測定器に単位を合わせるとざっくり『0.6~1.2 mg/m^3』です。
これくらいの範囲が『匂いを感じたり感じなかったりするボーダーライン』ということでしょうか。結構高いですね。
私はスーパー等での測定中に臭気を感じることはありませんでした。
実際の測定値(ほとんどは 0.6 mg/m^3未満)を考えても、これは正しかったように思えます。
◆感作
さて、本題の『感作』。
『ホルムアルデヒドの反復暴露の主な懸念は、感作と癌です。』とあります。ヤバイ。(とりあえず癌については触れません。)
では、どの程度の反復暴露で『感作』のリスクが生じるのだろうか?
具体的な数値は示されていませんが、『OSHA PEL(許容暴露限界) = 0.75 ppm(8 時間のワークシフトの平均値)』は参考になるように思えます。
『許容暴露限界』と言っているくらいですから、さすがにこれ以下で容易に『感作される』ということは無い気がします。個人差もあるでしょうけど。
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この手の基準は安全圏を見ている場合が多いですので、反復暴露による感作のリスク限界は『1.0 ppm以上』であるように思えます。憶測ですが。
そして、偶然ですが一般的な臭気の閾値は高いほうが『1.0 ppm』のようです。
つまり、臭気に慣れていないならそれを避けていれば感作はされない気がしますね。
私はそれなりに商業施設を徘徊しましたが、『1.0 ppm 超え』は1回だけでした。そうそう遭遇することでもなさそうで、ちょっと安心。
◆おわりに
『臭気の閾値は 0.5 ~ 1.0 ppm』ですが、私が測定した限り一般的な商業施設等では、それを超えるような場所はかなり少なかったです。
ただし、もしそれが『ヒトから排出されたもの』であれば、濃厚接触時にそれを超えている可能性はあるでしょう。それでも速やかに拡散すると思いますので、高濃度曝露の機会はあまり多くないように思えます。
とはいえ『感作』はヤバイですね。
そうなってしまったら低い濃度でも明らかな健康被害が生じるようです。
そして、それくらいの濃度(0.3 ppmくらい)なら、私の測定結果によるとありふれたものです。
状況が明らかになるまで、可能な限り回避する意識は必要かもしれません。
ということで、皆さんもお気をつけて!