ウイルス干渉から『BA.2・ステルス・オミクロン』の動向を考える。
あまり明るい記事にならなそうなので、せめてトップ画像は癒しの『猫』ですよ。ちょっと前2/22は猫の日だったらしいですしニャン!
さて、以前の記事で軽く触れてきた通り、私は『ピークアウト』という現象を以下のように推測しています。
『多くの人が新型コロナウイルスに曝され、自然感染による集団免疫のようなものが成立することによりピークアウトする。』
そして、最近ふと『ウイルス干渉』について思い出し、インフルエンザが流行していないことなども含めて腑に落ちたようなことがありますので、記事にしたいと思います。
◆ウイルス干渉
まずはおさらい。
ウイルス干渉については以下とされています。
上記は細胞レベルの説明で、厳密にはレセプターとか色々とあるのでしょうが、今回の記事ではかなり大雑把に『あるウイルスの流行が起きている場合、感染力の弱いその他のウイルスは流行しない(しにくい)』と考えたいと思います。
◆ウイルス干渉は起きているのか?
私はマスクや手指消毒などの効果を詳細に調べているほうです。
しかし、調べれば調べるほど現状行われている感染対策の有効性に疑問を持つものです。
なので、コロナ後にインフルエンザがまったく流行していないことに関して『今くらいの感染対策でインフルエンザがなくなるわけがない』などと考えていたのですが、それは逆だったのかもしれません。
感染対策が効いていないからこそインフルエンザは流行しない。
なぜなら各シーズン毎に新型コロナが集団免疫を達成できるほど流行しているから。ウイルス干渉により、インフルエンザが入り込む余地が無かったと考えることが出来るのではないでしょうか。
◆新型コロナウイルス変異株の置き換わり
ウイルス干渉は新型コロナの変異株でも起こると思われます。
単純に考えて、変異株の置き換わりが起こるということはそういうことでしょう。
以下は群馬県のサイトのもので、各変異株の置き換わりがわかりやすく示されています。全国似たようなものかと思います。(感染者数の推移ではありませんので、注意してください。)
初期の細かい変異株はともかく、命名されるような大きな変化のあったアルファ、デルタ、オミクロンの流行により、以前の変異株がウイルス干渉により淘汰されていると推測できます。
もしも感染対策が効いているのであれば、以前の変異株が閉鎖された地域などで長期に生き残ることも考えられると思うのですが、それは全国でほとんど起きていないでしょう。
特にデルタとオミクロンについては顕著であり、その感染力は短期間で以前の変異株を淘汰し、集団免疫を獲得できるほどに強力だと考えることが出来ると思います。
◆『BA.2・ステルス・オミクロン』は流行するのか?
これまで書いたように、新しい変異株によりそれまで形成していた集団免疫が破られると仮定します。
現在『BA.1(普通のオミクロン)』はピークアウトの兆しが見えますので、『BA.1』に関しては集団免疫のようなものを形成しつつあると仮定します。
しかし『BA.2』は同じオミクロンとはいえ多数の変異箇所を持ち、新たに命名される程度の別物であると言われています。おそらく『BA.1』により得た免疫はそれほど効かないのでしょう。
なので、『BA.1』の減少と『BA.2』の増加が同時に起こる(既に起こっている)のではないでしょうか?
これまでの推測が正しい場合、まだしばらくは『BA.2』に注意が必要です。
今後のPCR陽性者数についてはデルタのときのようにハッキリと下落するのではなく、1か月程度は不安定に上下するか、ゆっくりと下落していくような傾向になるのではないかと予測します。
[2022.02.24]現在、既にそのような傾向はみられます。
◆おわりに
ほとんど誰もが新型コロナウイルスに曝されている。という可能性は、ある意味でポジティブに考えることが出来るものです。
それが正しいのであれば、大部分の人は明らかな発症に至る前に自然免疫で治癒している、と言えるからです。
個人的には曝露量と重症化率には関連性があると思っていますので、日頃の感染対策(要所でのマスク着用や3密回避)は有効だと考えます。
とはいえ、それも普段の体調管理ありきです。
まずは免疫機能を落とさないように、十分な栄養と睡眠に気を付けたいですね。
最近なんだかウクライナが大変なことになっていて、コロナどころでもなくなってきていますが、精神的な不安・ストレスにも気を付けたいものですニャン!