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北海道銘菓に絡みつく記憶

日本各地に魅力的なエリアがたくさんある。個人的に好きなのは北海道と沖縄で、本当なら旅行したい。しかし現実的にはなかなか実現できない。だからこそ物産展があると必ず吸い寄せられてしまう!

先日近所のスーパーで北海道物産展が少しだけ開催されていた。海鮮丼、乳製品、スイーツ、カップ焼きそば、スナック菓子などどれもこれも魅力的だった。

そんな中で私が必ず探してしまうものは
①わかさいも
②トラピストクッキー
③バター飴
の3点でブレない。

おそらくお土産としては古参だろう。
今は新しい商品がどんどん出ているし、もしお土産ランキングを見たらこれらは上位ではないかもしれないメンバーだ。
ちなみに白い恋人もド定番だが、似たお菓子が市販でたくさんあるのでジェネリック品でなんとかしている。
とにかく、私はこの古き良き銘菓達を愛さずにいられないのだ。

①わかさいも
さつまいもの形を模した長さ4、5センチのラグビーボール型。しっとりだけどホロホロした食感。中に細い切昆布が入っていて芋の繊維感が表現されている。今日の今日まで原材料がさつまいもだと信じていたが、調べたところ豆だった。マジか!さつまいもの獲れない北海道で焼きイモを食べれたら…という思いで作られたらしい。懐かしく優しい甘さ。喉が詰まるのでお茶やコーヒーが必須。

2個入り、5個入りも売っていて自分用に買いやすい

②トラピストクッキー
トラピスチヌ修道院のシスターが作ったのがキッカケで誕生したとかそういうクッキーだったような。違ったらすみません。詳しいことは知らないので気になる人は調べてみては。
薄めのクッキーを噛むとサクッとホロッとしてガツンとバターの味が広がる!個包装になってて3枚入り。3枚食べるためには飲み物必須。私は「喉が詰まる系」のお菓子が好きなのだろうか?

黄色い小袋に3枚入り。
1枚が薄めで食べやすい!

③バター飴
悩んだ末に今回買わなかったため写真なしのバター飴。真っ白で四角いクッションのような型だった記憶がある。次回は買って確認したい。外袋も独特で北海道の名所をマッピングしたようなイラストだった気がする。正直めちゃくちゃ甘くて、飴を噛むと歯にくっつくところまでが正しい食べ方(個人の感想)。

この3点に共通するのは「自分が小学校の修学旅行で買ったお土産」だということだ。当時青森の小学校は修学旅行の行き先が北海道であることが多かった。私の学校の場合は函館周辺だった。

今はあるのか知らないが、ルスツ高原というエリアの遊園地で絶叫マシンにたくさん乗った。洞爺湖では花火をみた。トラピスチヌ修道院周辺も行ったのだろうか?もはや記憶がない。
函館市内では路面電車を使ったり歩いたりして名所をグループで巡った。途中、同じグループの子とケンカしてしまい気まずい雰囲気になった。
夜には函館山に登って夜景をバックに集合写真を撮った。そういえば明治館という工芸品のお土産屋さんでかわいいガラス細工の小さなフルーツカゴを買ったのに、帰宅して自宅で飾ったら30分後に割られて壊された。迷った末に一番大きいサイズの白い恋人を買い、嵩張って持ち帰るのが大変だった。

最近の言葉でいう「思い出補正」に似ているのだろうが、北海道物産展にいくと上述の微妙な思い出が必ず北海道銘菓について回る。この思い出達もセットで私は北海道銘菓を家に連れて帰るのだ。

別に良い思い出ばがりではないのに、不思議なものだ。
どうして甘くない思い出を呼び起こす銘菓達を私は進んで購入してしまうのだろうか。そういえばジブリの「思い出ぽろぽろ」という映画も似たような感じだった。親に叱られたり学校で嫌な思いをしたりした小5の頃をつらつら思い出しながら田舎へ旅をする。アラフォーの今ならばタエコちゃんの気持ちがわかる。あのとき嫌だった出来事も今の自我に影響している。あの出来事があったから他人に寄り添えたり少し優しくできたりするようになったのだ。ちょっと大袈裟だけど。思い出の銘菓を買うことであのときの自分に寄り添っているのかもしれない。やっぱり大袈裟かな。

函館には是非また行きたいと何度も思う。

函館に行くまでは、いや行ったとしても、きっとまた物産展で私はこの銘菓達を探すだろう。

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