いじめっこのこと四十になっても思い出す
小学一年生だった頃。
桜散る散る帰り道、たまたま帰り道が重なった、わかばちゃんというコと仲良くなった。わかばちゃんは「大きくなったら、観月ありさちゃんみたいになる!」と言い、それは大袈裟ではなく実際なりそうな出立ちで、クラスの中でも一番に目立つ存在だった。
わかばちゃんは、次第にいじめをするようになった。まずは私のズックを隠した。ターゲットは次から次に変わった。常に子分を従え、その子分の中でも序列の変動が起こった。私に対しても、ある日突然すり寄ってきたり、突き放したりを繰り返