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左利きの万年筆

万年筆への憧れ

幼い頃、洋画で手紙を書くシーンを見た際に「あの見た目がカッコよくて、細い字が書けるペンはなんだろう」と疑問に思っていた時があり、調べると万年筆ということを知りました。

数年前から手帳を書き始めたので、ふと洋画で見た万年筆のシーンを思い出し、この際だから購入してみようと銀座の伊東屋さんへ足を運びました。万年筆のショーケースを眺めていた時に、

「あ、私、左利きじゃん」

小学生の頃は、鉛筆で字を書くとなぜこんなに小指の下が汚れるのかと思いましたが、左利きは左から右へ字を書くので、文章を書き進めていくには書いた文字を通らないと文章が書けません。ですので手が汚れます。

あとは、ボールペンがすぐに出なくなる。こちらは「HANDS」さんの記事がとても分かりやすかったので引用させていただきます。

HANDSさんの記事にもあるように、

日本語を書く際、右利きの人はペンを左から右へ「引きながら」書くのに対し、ペンを紙に「押しながら」書くのが左利きさん。

すぐにインクが出なくなる、かすれてしまうという現象は、このペンの傾き・運び方の違いから生まれています。ペン先のボールがうまく回転しなくなるため、インクが出なくなるのです。

左利きさん必見!毎日がちょっと快適になるおすすめ文房具を集めました
https://hands.net/hintmagazine/stationery/2308-lefty.html?srsltid=AfmBOoppS_cozKnW15nLsqqDYierwA6pXtOVDpEYrCNv_BDZvwz0dpnB

この情報を知る前は「私のペンの持ち方がおかしいのか?」と思ったこともありましたが、そもそも構造上の話なので仕方ないんだなと納得出来ました。

このインクが出なくなる現象を覚えていたので「万年筆もきっと同じ原理だろうからダメだな」と諦め、お店を出ました。
(今、思うと左利きの万年筆はないか店員さんに聞けば良かったですね)

左利きの万年筆に出会う

とある日、ネットサーフィンをしていた時に目に入ったサイトがありました。

左利きの道具がこれだけ揃っているサイトは見たことがなかったので、感動し早速サイトを眺めました。

世の中の道具は当たり前ですが、利き手の割合が多い右利き用に作られているので、左利きにとっては使いづらい物が多いです。
日常的な物ですと、カッター・ハサミ・定規・包丁…etc
日常動作ですと、電車の改札、ドアノブ回す時…etc
ファミレスで右に注ぎ口が付いているおたまに出会った時は「世の中にトラップが多すぎる」と思ったことはありました(笑)

生まれた時から日常道具は家にある右利き用を使っているので、もう慣れてしまいあまり不便には感じませんが、やっぱり左利き用を使うと使いやすくて嬉しくなります。
会社の会議室にありそうな右側だけにテーブルが付いている椅子にはまだ出会ったことがないですが、その時がきたらどうやって乗り越えようかとそれだけはいつも思っています(笑)

サイトを眺めているとバッ!と私の目に飛び込んできた物がありました。

「万年筆 左手用」

左きき道具店さん
左利きの万年筆

やっと巡り会ったー!値段もリーズナブルでしたので、早速購入!
(私が購入したのは数年前ですので、現在この色はありません)

調べてみると、この万年筆のメーカーは「Schneider(シュナイダー)」というドイツ屈指の筆記具メーカーだそうです。日本メーカーではあまり見かけないデザインでしたので海外製品と知って納得。ドイツ製品はデザインも素敵ですね。

万年筆とは別にお店の方が作成された説明書も付いていました。
どう持てばインクが出るかなど詳しく書いてあり分かりやすかったです。

左利きの万年筆を早速使ってみると、ボールペンとはまた違った感触の書き味で細い先端(ペンポイント)からスラスラと文字が書けて、インクが綺麗に紙に乗り、かといって乾きが遅い訳ではなく、MD用紙との相性も良くとても感動しました。
私が万年筆という物をようやく知れた瞬間でした。

ストレスなくスラスラ書けます

万年筆を手に入れてから文字を書くことがさらに楽しくなり、普段の手帳記録や手紙を書く時間が格段に上質な物へ変わりました。
文字を早く書きたい〜!と思うことも増えましたね。

上記、リンク先の以外の色もありますので、興味ある方はぜひ覗いてみて下さい。

万年筆の色もバリエーション豊富なので、近々、万年筆をもう1本と違う色のインクを購入しようと考えています。

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